明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



アダージョでは珍しく、次号のYに続く24号の特集人物もすでに決まっている。平行して資料を読んだりできるので有り難いわけだが、問題は特集場所である。その人物が生まれた場所と、一時住んだ場所が候補に挙がっているのだが、一時住んだ場所は当時の面影はカケラもなく、どこにも立たせられる場所がないように思える。こういうことは何度もあったが、その度なんとか切り抜けてきた。(つもりである) しかしその私の頓知力?を持ってしても、今度ばかりはどうしようもない。あとはどちらが特集場所に決まるか待つばかりである。しかしそうこうしていて、今まで試みたことがないアイディアが浮かんだ。 以前も書いたが、本当は毎回作風が違うくらい、何らかの試みをしたいと思ってきたが、一つの頭が考えることなので、そうはいかない。だがこのアイディアは、人物像を自分で制作し、撮影してきた私が、絶対にやりそうにない手法である。アダージョは煙草や飲酒表現はダメだとしても、一般の商業紙とは違って表現は自由なところがある。なんだかむしろ、この方法を試みたくなってきた。もっともこれはあまりにも私の作風と違うので、今度ばかりは独断で進めるわけにはいかないであろう。これが使えるのは一回限りの奇手である。 

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