明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


午前中、自転車整備。太いタイヤに替えてからブレーキに当たるので、ブレーキをヤスリで削る。こんなことは陽が落ちてからすべきであった。 中央公論新社より『中央公論Adajio T谷E二と勝どきを歩く』が届く。お世話になった近所の模型店に持っていく。今回主役のT谷も含めて、ワザとらしく嘘臭くしたのだが、かえって実景であるはずの街まで作り物めいてしまっている。初めて使用したデジタル一眼レフは、たいして説明書を読まずに使ったため画調が変だったが、それが今時のビルのデザインと相まって、何もしないうちに、すでに模型っぽく写っていた。T谷E二なのだから狙いどおりなのであった。今のビルは雨で汚れが落ちるようになっているらしいが、そういえば、ただ灰色のビルは少ない。 中央公論のロゴの上にはジェット戦闘機が乗っかっているし、Adajioの上には電動ドリルが乗っている。一応遠慮したのだが、編集長がかまわないというので乗せてもらった。もっともタコも交通の妨害をしているし、同じマンションに住んでた人が後姿で下向いてるし、今さらである。
夜『ナショナルトレジャー』を観る。フリーメイソンだなんだと実にアメリカらしく馬鹿々しい。こういうのを作らせるとワンパターンである。なにかというと石を押したり何かはめたりして、壁が動いたり開いたりするが、子供の頃、ボタンを押しまくった交通博物館のようである。自転車のハンドルを短く切断しながら観るくらいで丁度良い。それにしてもジョン・ボイドは老人になっても童顔で、いつまでたっても『真夜中のカーボーイ』を思い出してしまう。

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