明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

桐箱  


朝からYに関する物を読む。手掛かりを探すが今のところ、たいしたイメージが浮かばない。早くロケハンに行きたいが、どんな人が立つのか決まらないのだからまだ早い。毎年御盆の時期は、車が少ないことや、空気が綺麗なことを利用して撮影できないか、と考えるのだが。今回は台風は使えないだろうか。 写真だけでしか知らないYが、左側に顔を向けて、頭の中でちょっと動いた。本日より頭部を作り始める。こんなことをきっかけに始めることは多い。
いただいた某所の瓦を入れておく桐箱が到着。真田紐や黄色いウコン布も付いている。せっかくなので、墨で『某所 瓦』と箱書きをしたい。桐はそのまま書くと墨が滲むので、滲み止めにチョークの粉を塗ると聞いた覚えがある。私は昔陶芸家を目指したことがあるが、桐箱が必要なほどやっていない。さっそく今年遊びに行った三重県の旧友など、陶芸家の知人にメールをすると、濃い墨なら大丈夫、砥の粉を塗る、などと教わった。墨を濃くして書いたら上手くいった。瓦は現場の漆喰の粉が着いたままで保存したい。茶碗他、陶器類は本棚の上に積んだり並べたりしているが、これは久保田万太郎が釘かなにかで『灰ふかく、立てし火箸の夜長かな 万太郎』と書いたという徳利の箱の隣りに置いた。これは字はともかく、徳利の作りがいかにも素人臭く、入手以来、一度も使ったことがない。陶芸は趣味とするなら最高だが、貰った人が迷惑している話を良く聞く。

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