明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



いくらか気温が低いようなので、午前中ロケハンに出かける。事前に目星を着けていた場所があったのだが、行ってみると工事中であったり、草が生えた地面が良かったのに、おそらくお盆で刈り取られたのだろう。味がなくなっていた。いくらかましといえどまだ暑い。自販機で水分補給しながら歩く。ここはどうか、と思うとコンクリートで補修されていて使えない。Yは近代的な物を画面の中に入れたくない。 屋根越しに木が茂っている場所に行ってみると、たいてい茂みの向うに一般家屋が透けて見える。東京も昔はスカスカで、文化人にちなんだ場所など限られていていて、凡そが都心ということになる。ちなんだ地域で撮影するといっても、戦災で風景が一変した東京では無理がある。それにYは、駄洒落や頓知の類が通じない相手である。  そうこうして路地を巡っているうち、切り取れば画になりそうな場所をようやく見つけ撮影。画として良ければいいというわけでなく、ここに人間大の物が立ってどうなるか、ということが肝心である。後は、ポーズなどを検討し、それを踏まえてもう一度来ることになるだろう。

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