明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



本日は木場公園で区民祭りがある。たまには昼から飲もう、と友人と待ち合わせる。八丈や新島のクサヤで飲ろう、という訳である。 若いカミさんと結婚したイベント屋のSだが、カミさんと電話しているのを見ると、電話の向こうにいるのはパットン将軍か?で一部ではお馴染みである。彼はまた書くんだろう、といいながら翌日のブログを楽しみにしている節があり、それとなくネタを提供してくるのである。テーマは凡そ将軍様との日々における“男はつらいよ”に限られており、男はいかに繊細な生き物であるか、である。発端は彼の腕にある引っかき傷であった。 どうした?飼っている猫にやられたという。では聞こう。 彼はカミさんのたった一言で以来ダメになってしまったという。その一言は「できるの~?」だそうである。確かに彼の再現する声色は地の底から響いてくるかのような調子である。しかしできないのはカミさんに対してであって、彼女が仕事にでかけたあと、一人で“作業”しようとすると、何故かいつも猫が暴れだして引っ掻かれ、隣の部屋にいれてもずっとガリガリやられ、落ち着いて“作業”ができないそうである。以上。これ以降は品位が保てそうにない。 私は結婚生活がいかに良いものか、ということに関して説得力ある言葉を耳にしたことがない。しかし彼を含め、何故か過酷ともいえる状況をあえて受け入れ、むしろこんな状態がまんざら嫌いではない、という男たちの声をしばしば聞く。蟻地獄に半身埋まりながら“これで良いのだ”とつぶやく男たち。私には窺い知れない人生上の謎である。私は以前フィリピンパブで若く見える、と「苦労ガ足リナインジャナイ?」と片言でいわれて固まったことがある。彼女のいう通りなのかもしれない。  以前から食べてみたかった鮫のクサヤと母に頼まれたムロアジを買い、近くのサイゼリヤへ移動。そこへたまたま用事で近くに来ていた母から電話。ついでにクサヤを渡そうと合流。一緒に食事を摂りなどしていてSが3人でカラオケに行きましょう、といいだした。まあ酒も飲んでいるし、とタクシーで門前仲町へ。一番カラオケに慣れているのが我が母であった。 Sの歌を初めて聞いたが、子供が懸命に歌っているような妙に可愛い気のある歌い方をする。先ほど聞いた深い話とのギャップが可笑しくて彼の歌う顔を見ることできず。 

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