明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



夕方笛吹の芸人役をやってもらったMさんから電話。これから6人でT千穂へ行くという。今日は東京フォーラムの岩崎宏美さんのコンサートで、私の母もご一緒している。これから楽屋にお邪魔し、それから向かうということであった。私は女性だけで行くと思い込んで参加していない。T千穂に行くと旅館の番頭役のTさんとHさん。程なく6人到着。Mさん夫妻に友人夫妻、母。いつも採りたてピーマンをドアノブにかけておいてくれる80歳のSさん。元大工で、Sさん手製の子宝祈願の男根を作中に登場させることはブログにも書いた。 話を聞くと宏美さんは真っ先に「お母さん」。と私の母に声をかけてくれたそうで感激していた。帝劇の楽屋では御主人の今拓哉さんに「ハグして」といって私に写真を撮らせた83歳である。実家にはご夫妻との写真、ハグ写真はいずれもサイン入で額装し、ちゃんと客に気付かれる位置に飾ってある。 Sさんは以前みんなで飲んだとき、私が「Sさんの耳福耳だよね」。といったら宏美さんが後ろから摘んだことがある。数日耳を洗わなかったSさんである。以来、宏美さんに耳を摘まれるのが恒例になった。声は坂上二郎、顔は“鉄人”ルー・テーズに似ている老人の嬉しそうな表情。私にピーマン届けるくらい当然といえよう。 本日も衆人の見守る中、儀式は執り行われたようである。しかしあまり喜びすぎるのも御老体には毒である。なんでも腹八分が良い。お手拭きで片耳だけ拭いてやった。みんなの手前、慌てるわけにいかないSさんであった。

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