岡山より旅館の看板用の筆文字がようやく届く。初個展のDMのタイトルを書いてもらった、20年は会っていない友人に7月にお願いしたのだが、自分よりお袋のほうが上手い、と実際看板や石碑の文字を頼まれるというお母さんに書いて貰うことになったが、緊急に手術をされたとかで、ようやく届いた訳である。結果は待ったかいがあった。幼稚園から小学4年まで習字塾に通った程度の私が書かないで良かった。 イメージは田舎の老舗旅館が創業当時、地元の名士に揮毫を頼んだ、という雰囲気である。Sさんは母親が気に入ったものがなかなかできない様子だったので、自分が書いた物も送ってくれたが、何も聞かずに私が選んだのは、お母さんの書かれた文字であった。病み上がりのお母さんには、ご迷惑をおかけしてしまったが、しかしこうして書かれた文字は、複写されデジタル化され看板に合成され、網点により印刷されても、変わらずそれだけの効果を発することを私は知っている。
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