明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


麻布十番で田村写真の田村さんと合流し初台へ『小林美佐子新作展ー陰獣』。ここのところ雑事で展覧会、個展に出掛けることがなかったが、小林さんは、私のオイルプリントの個展に来てくれ、さらにワークショップに参加して、個展タイトルが江戸川乱歩の『陰獣』となれば行かないわけには行かない。会場の『Zaroff』は一階が喫茶店でマニアックな雰囲気。 作品は複合技法によるヌード作品で、オイルプリントはというと、ワークショップ一日での第一作と二作ではないか。しかも初日に一点売れている。文献をたよりに開始から初披露まで何年もかかった私としては唖然とするばかりであるが、小林さんがすでに複数の技法を経験していること。“石塚式”にゼラチンを厚くした田村写真謹製ゼラチン紙が貢献しているのはいうまでもない。それにしても、私がやってきた物が人に伝わり、しかも売れている、というのは思った以上に格別なものがあった。次回のワークショップには台湾から複数人参加するらしい。台湾にはオイルプリントをする人はいないそうなので、伝わっていけばいい。

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