明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



部屋を片付けていると、河本の店内で、永井荷風を片手に持って撮影しようとしている写真が出てきた。女将さんは割烹着に髪も黒い。しかし荷風が来店したと、しばしば間違われる店内に飾られている作品より後であり、どうもTV番組の一場面のように見える。記憶がない。可能性があるとしたら『トゥナイト2』か関西TVの『痛快エブリディ!』ではないか。他に外にロケに出掛けたことはない。ついでに大量のビデオテープを捨てることにした。すでにデッキがないので、本のように片付けながら読んでしまう危険はない。捨てながら、非常に興味深いタイトルを散見するが、DVDに落とす場合他人に委ねなくてはならない。断腸の思いで捨てる。 思いの他、私もTVに映っていたものだが、子供の時のNHK『お母さんと一緒』?を別にすれば最初に出たテレビ東京の『麻世の真夜中デイト』が出てこない。私は出ない約束であったが、疲れた様子のスタッフ注視の中、一人我儘いってる気分にさせられ、しかたなく、一回で済ませる約束で出た。誰にも内緒にしていたが、オールナイトフジもやっていない頃で、深夜番組自体が少なかった。友人が観ていて電話が来た。受話器を持ち上げた時点で爆笑している声が聞こえた。ラグジュアリーな夜がどうのと司会の川崎麻世がいっていた。本人はまだ学生だったろう。真面目な青年に見えた。番組は、新番組でまだ放映されていないのに、視聴者からハガキが着ていた。歌のコーナーには扇ひろ子に3人組のキャンキャンだったろう。今は思い出したように、途中下車の旅からオファーがあるくらいである。街の変わり者として映っているのが想像できるので遠慮している。

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