明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


さっそく背景を撮りに行こうと思ったが、ひょっとして陽が照るような気がして止める。この人物は青系の服を着ている。私自身は幼稚園の園服に始まり青系統、特に紺色なら母親が買って来る洋服は文句をいったことがことはないくらいだが、人形の服の場合、青系統の発色というか質感に満足できず、この人物以外、今まで一度も塗ったことがないと思う。それが手漉き和紙にどうなるか楽しみである。 最近TVを全く観ないので、日曜美術館の鈴木春信の再放送を見そびれてしまった。そこで図書館へ。逆遠近法、というより平行遠近法というらしいが全作品に渡って炸裂。これは頼もしい。さすがに窓外の風景は小さく描かれているが、奥の部屋に置いてある燭台は、手前の部屋の燭台より大きく描かれている。遠景に富士、中景に松林のつもりのようだが、人物の足下に70センチくらいの盆栽のような松が植わっているようにしか見えず。私もこくのくらいやらないと、現実を描いていると誤解されてしまうかもしれない。 その後『アウトレイジ最終章』を観る。たいした監督である。ポスターでは光石研が一人だけ笑っているな、と思っていた。変わったいたぶり、殺害方法も楽しみにしていたのだが、しいていえば太刀魚がピストルで殺されるのは珍しいだろう。

※『拝啓つげ義春様』
 (前期)2017年9月30日(土)~10月15日(日)『ゲンセンカン主人』出品
 (後期)21017年10月21日(土)~11月5日(日)
ビリケンギャラリー
 住所:〒107-0062 東京都港区南青山5-17-6-101
 TEL:03-3400-2214
 営業時間:12:00 ~19:00(月曜休)
 ホームページ:http://www.billiken-shokai.co.jp/

※『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載4回「哀しい背中」
※深川江戸資料館にて九代目市川團十郎像を展示中。11月12日まで。

HP

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