明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


老人には逆らわず、なんでもハイハイと相手すべきだ、とよく聞くが、他人ならともかく、家族となるとなかなかそうはいかないものである。母が入院していた病院でも今世話になっているホームでも、母は何かと色々いっていたが、そんな訳ないだろ、といっても、すべて話しは通っている、という。それを聞くと母も相当ボケたのではないか、と思わされるのだが、それは周囲が調子良くハイハイその通り、なんて適当にやっているせいである。 母に頼んでいた書類が送ったというのに届かない。もう一度送った、送ったのは職員に確認している、というのに届かない。そこまでボケたのか、と思いながらホームに電話すると、母には送ったといっておいて、投函していなかったことが発覚。仕事としては、老人相手にいちいち本気にせず、適当にしていないとやってられないかもしれないが、大統領宛てに手紙を出そうというならともかく、息子宛の手紙はちゃんと投函してくれよ、という話しである。母からすれば、職員が判りましたやりました、伝えてあります、といえば信じてしまうのは当然である。なんでもハイハイいってられない家族が迷惑する。 先日携帯電話が突然起動しなくなった。またか、という人もいるかもしれないが、今度にかぎっては私のせいではない。その間もらった数件の電話は、一度頭に染込んだら、10年以上会わなくても最初の「モシモシ」で誰だか判る、という、それがどうした、という私の特技が始めて役にたった。 うかつにもバックアップを取っていなかったので、携帯のアドレス帳に私を登録していただいている方がこれを見たら、電話番号などメールしていただけると有り難い。

※『拝啓つげ義春様』
 (後期)21017年10月21日(土)~11月5日(日)『ゲンセンカン主人』展示
ビリケンギャラリー
 住所:〒107-0062 東京都港区南青山5-17-6-101
 TEL:03-3400-2214
 営業時間:12:00 ~19:00(月曜休)
 ホームページ:http://www.billiken-shokai.co.jp/

※『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載5回「芭蕉の実像」
HP

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