明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



イメージの世界とこの世の間でいつまでもフラフラしていてはしょうがない。浮世絵の自由奔放さに魅かれていたはずだったが、そのわりに私の頭は固く、こう変えたのだから、これからはすべてこうすべきだ、と考えてしまう。川瀬巴水は、人物を大きく描く時と、風景を描く場合は別人が如くに別なルールを適用している。ああしなければ描ける世界が限られてしまうであろう。私もそうしていこうと思ったわけであるが。私は日本語しか話せないが、何語か多少話せるようになっても、その言語で夢を見るようになるのは、そう簡単なことではないだろう。 いつもこの調子である。棚からボタモチが降って来たように、突然思いついて、止むに止まれなくなる。所が表層の脳がそれに付いて行けず、いったい私は何をしようとしているのか。自分が判っていないのだから、何処へ行くの?と人に訊かれても上手く答えられない。馬鹿みたいである。はやくこの時期を脱して、最初からこうするつもりで計画通り。みたいな顔をしたい。その間のドタバタはここで逐一書いてしまっているわけだが、幸か不幸かたいして読者がいるわけではないので、あまり恥ずかしくはないのであった。

※『拝啓つげ義春様』
 (後期)21017年10月21日(土)~11月5日(日)『ゲンセンカン主人』展示
ビリケンギャラリー
 住所:〒107-0062 東京都港区南青山5-17-6-101
 TEL:03-3400-2214
 営業時間:12:00 ~19:00(月曜休)
 ホームページ:http://www.billiken-shokai.co.jp/

※『タウン誌深川』25日“明日できること今日はせず”連載5回「芭蕉の実像」

※深川江戸資料館にて九代目市川團十郎像を展示中。11月12日まで。

HP

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