明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



昼食を食べそこね。5時になり冷えて来たのでで、近所のラーメン屋に行くと客は誰もおらず、従業員が一人。麺を茹でながら「次はまた何かやるんですか?」「来春だね」。そんな話しから始まり「萬鉄五郎や村山槐多って知ってます?」「槐多は作ったことあるよ。」赤ん坊がおしっこしてるのありましたよね?」「「赤ん坊じゃないけど」槐多におしっこさせたよ」。こんなところで村山槐多の名前が出るとは思わなかった。しまいにはキュビズムまで出て来た。先日田村写真で、キュビズムって浮世絵の影響ではないか、と話しが出たばかりである。日本から輸入された陶磁器の包み紙で浮世絵を知った向こうの画家達のことも知っており、日本と西洋の遠近法の違いも判っている。ここがラーメン屋でなかったら寿司を御馳走する場面である。地元生まれで神田じゃないのは知っているけど。そういえば昨年、深川江戸資料館の個展用にドストエフスキーを持っていたら通勤途中の彼とすれ違った「外国の作家なんだけどさ」。すると「ドストエフスキーですか?」その話しをするとドストエフスキーしか顔を知らなかったから、という。 休みの日に絵など観に行って、こうして感じて帰ってくる人がいるんだよなあ、とちょっと良い気分になった。

※『拝啓つげ義春様』
 (後期)21017年10月21日(土)~11月5日(日)『ゲンセンカン主人』展示
ビリケンギャラリー
 住所:〒107-0062 東京都港区南青山5-17-6-101
 TEL:03-3400-2214
 営業時間:12:00 ~19:00(月曜休)
 ホームページ:http://www.billiken-shokai.co.jp/

※『タウン誌深川』25日“明日できること今日はせず”連載5回「芭蕉の実像」

※深川江戸資料館にて九代目市川團十郎像を展示中。11月12日まで。

HP


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