明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



陰影を取り去るのは撮影時にするので、あとは色調整と切り貼りするだけであったが、遠近感を案配するにはさすがにフォトショップで色々やることになる。私は写真の身も蓋もなさから抜け出そうと古典レンズやオイルプリントを用いあらがってきたが、ジャンルとしては、一体何処までが写真なのであろうか。私の作品は写真ではない、というカメラマンにしても画処理々いいながら商品の陰影その他、様々捏造している。私の作品はパーツ自体はカメラで撮影した物を用いているので、加工の程度こそあれ、似たようなものだろう、と思うのである。 最も、真を写すという意味の写真という用語をことあるごとに嫌いだ々と散々いってきたので、写真ではない、といわれても特になんとも思わないが、コンピューターグラフィックというと、すべて作ってしまうイメージがあるし、自分で制作した人物を被写体とする場合、ちょっと違うという気もする。 たまたま和紙にプリントしたことにより、近くで見ようと絵にしか見えない。ここへ来て今時、時期外れのピクトリアリストとなった、と妙な気分ではある。何もジャンル分けする必要もない。鍵盤と鍵盤の間にブルースはあるというし。

※『拝啓つげ義春様』
 (前期)2017年9月30日(土)~10月15日(日)『ゲンセンカン主人』出品
 (後期)21017年10月21日(土)~11月5日(日)
ビリケンギャラリー
 住所:〒107-0062 東京都港区南青山5-17-6-101
 TEL:03-3400-2214
 営業時間:12:00 ~19:00(月曜休)
 ホームページ:http://www.billiken-shokai.co.jp/

※『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載4回「哀しい背中」
※深川江戸資料館にて九代目市川團十郎像を展示中。11月12日まで。

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