明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



ブルース・ジャズシリーズの新作での個展の最後は96年のスペース・ユイである。そこで始めて写真も展示したはずだが、プロフィールを見るとその前にブルーノート東京で写真を展示したことになっている。個展準備中に話がきたのか。それはともかく、何度も書いているが、リアルな写真にはなったものの、創作の余地、発展性が見えず、実物のミャージシャンを撮影した既存の作品を模倣しているようで、翌年作家シリーズに転向した。 この時は、好きなミャージシャンを作り、ファンの気持ちで撮ってみたいと半分は実在した人物だったかもしれない。当然、既存の作品に被るようなことはしなかったつもりだが、ジョン・コルトレーンを見つめるマイルス・デイビスというのがある。これはオイルプリントだが、テーブルに2体並べて撮影していて、トレーンのテナーサックスの描く三角の隙間からマイルスの顔が覗いているのはどうか、と思い付いたつもりでいたのだが、昔どこでだったか、「これ知ってます」。といった人がいた。話の流れからして、誰かが撮影した、こんな写真を観たことがある、という風であった。既存の作品とみまごうばかり、と、作者の思惑など思いもよらず、勘違いして誉めているつもりの発言だったのだろう。と私は気にもしなかったが、ふとした時に、私が知らないだけで、こんな作品があるのではないか。と気にはなっていた。 そこでこのような作品をご存知の方がおられたらご一報お願いしたい。自分が考えたような顔をしてHPに載せているのは格好が悪い。来週拙著『貝の穴に河童の居る事』が大量に届くので、進呈させて頂きたい。 もしサックスを吹いているのが伴丈治、見つめているのが灘康次なんて場合は、むしろ知っていてパクったことにするけど。新HP
旧HP
『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家たち』 2018年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutube
2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube



『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載10回『劇場の永井荷風』


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