明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

  


猛虎図や寒山拾得図に印を捺したくなるのはしかたがない。以前、拙著に捺すために印材を彫ったことがあるが、石が硬すぎ、それこそ金釘流になってしまった。自分の本に捺す分にはまあ味といえなくもない。しかし作品に捺すとなると話は違ってくる。そこでネットで印材から篆刻 用の道具を入手しやってみたのだが、改めて自分のぶきっちょさを確認して終わった。何度もいっているが、こんなことをしているのに、実にぶきっちょである。ぶきっちょが時間ばかりかけて、祈るようにして制作しているのが滲み出て、プラスに働くのではないか、と期待しているのだが。それはともかく。町のハンコ屋に作ってもらいもしたが、手透き和紙のインクジェット用紙に施された染み込み防止処理だかのせいで、絵の具でやっても上手くいかなかった。しかしどうにも諦めきれない。そこで雅号でも考えることにした。好き勝手に考えても良いものらしい。モチーフが変わるごとに変えてみたりして。 そういえば最初の個展の時、 辻村ジュサブローさんや四谷シモンさんのようにアーティスト名を付けようと一瞬考えたことがあった、しかし 初個展に見ず知らずの人が来てくれることがイメージできず、地元の幼なじみ、同級生しか浮かばず、何スカしてんだ、とからかわれるのがおちだと諦めた。 いい加減、粘土を触らず何十日であろうか。過去に何度か経験したことがあるが、しばらく休んでいたら上手くなっていたことがあったが。ところが本日、シモンさんのフェイスブックに“考えるより手を動かせ!昔臨済宗の和尚に言われたことを思い出した。”とあった。臨済宗!こ れはいかげん粘土だけでも注文しておけということか、と思ったのであった。新HP
旧HP
『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家たち』 2018年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutube
2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube



『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載10回『劇場の永井荷風』


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