芭蕉庵、壁の2面が塞がった。今日が冷え込んだせいかもしれないが、スカスカよりもなんとなく落ち着く。屋根はがら空きで、操り人形の舞台のようである。この辺りから制作工程を良く考えないと、やりにくくなるだろう。寒山拾得水槽は、豊干の乗る虎役の朱文金の成長が早く、それは良いのだが、肝心の虎模様が色抜けし、ただオレンジ色の金魚になつてしまったのでクビ。ベランダに出向。同時にアイアンコメツト二匹も。こちらは真鍮色だつたのが赤銅色に、いずれも色揚げ用の餌が良くなかった。これで水槽に余裕が出たので、明日も行くであろうホームセンターで黒らんちゆうを買ってしまいそうである。 寒くなり木製角型の手焙り火鉢は、埃を防ぐために蓋をして仕舞おうと思っているうちに、使う時期が来てしまった。老人の盆栽が、毎日ニヨキニヨキ伸びて忙しくてしようがないという感じなのだろう、と想像が付くようになってしまった。これは長い間制作して来て培った時間感覚、ペース配分に狂いが生じる、ということでもあり、あくびをしている間に二日も経ってしまう。気を付けなければならない。