明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



写真の素人であった私が廃れた技法オイルプリントを独学で始めた頃、大正時代のピクトリアリズム作家、その多くが富裕なアマチュア層であったが、昔の連中は面白いことをしていやがる、と嫉妬し、さらに連中を倒す気概で挑んだ。写真の素人が人形制作を放って何をしている、という罪悪感に耐えるためである。 今手掛けているモチーフは、あまりに古典的だが、それにかこつけ、利用し、好き勝手な物を作ろうという企みである。しかしそれを令和の時代に、しかも写真でやろうというのだから、どんな卑怯な手を使おうと、何某か一矢報いたいところではある。とはいうものの、結局は今地球上でこんなことをしているのは私だけであろう、と一人夜中に想うとき、溢れ出す快感物質に浸りたいのである。 乱歩はいった”猟奇の徒よ、君等は 余りに猟奇者であり過ぎてはならない。何を言ってる。”煙草のパッケージの吸い過ぎに注意しましょうか?



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