砂町銀座で百円でパクチーを売っていた。長くはもたないので、何にでも放り込んでいる。煮玉子と塩らっきょうも買う。らっきょうは刻んでチャーハンに入れたりもする。 蝦蟇仙人の蝦蟇は三本脚で、金運を呼ぶということになっているらしい。白い蝦蟇も散見するが理由が判らない。私が判ることといえば中国の顔輝がそう描いたから、ということくらいで、もっと昔は蛙ではなく女仙人だったという説もある。しかし以降の絵師が影響を受けたように、肩に担いでいたり、一本しかない後ろ足で踊っていたり、まことに顔輝の作り出した(と思われる)イメージは面白い。 寒山拾得他、今回手掛けよう、としているモチーフは、実在者を手掛けていた時と違い、何故こうしている?本当はどうだった?などということは全く考えず、これが伝統、歴史である、とばかりに先達の奇想に乗っかり、巨大な蝦蟇蛙を肩に担いだ妙な男を嬉々として作れる訳である。