明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



毎年恒例の、工芸学校時代の連中との忘年会。もはやたいした話はない。さっき話したことと昨年話したことと、ごっちゃになるくらいである。ただお馴染みの病気話に、私には無呼吸症候群という新ネタがある。脳梗塞だ糖尿だ心臓だ、と一番軽い奴で痛風という有様である。ヘベれけになる奴も例年通り。 臨済義玄について、最後にもうちょっとぐずぐずいうのを御容赦願いたい。こんなことを日々ぐずぐず考えている。先達の姿をリアルに残す臨済宗の特徴も、開祖の頃はそんな習慣はなかっただろう。  平面像から立体に起こす時、気を付けているのは特に額である。複雑なカーブが重なっており、一方向からしか撮らないともかく、ここをちゃんと作っておかないと、複数の角度から撮る場合、矛盾が生ずる。それをマルコムXの額で学んだ。義玄の頭は前頭部に向かって盛り上がっているように見える。こんな頭は実際は見たことがない。想像で描かれた証拠といえるかもしれない。しかしながらこの件は、私にとって、義玄像を作ることだけでなく、一休宗純に続き、室町時代の曽我派の始祖、初代曽我蛇足こと墨渓作品の立体化という課題を担っている。



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