明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



大晦日は毎年、昨年思い付かなかったこと、出来なかったことをやったか、と振り返るのだが、今年は昨年どころか、先週まで考えてもいなかった物を作っている始末で合格。    目標など持たず、パン食い競争のように目の前のパンをただ食うことを繰り返していると挫折しにくい、と改めて気が付いた。いつかあれをやろう、なんていうのが一番良くない。恐れていたのは死の床で、あれを作りたかった、これもやりたかったと苦しむことだったが、目標に至らなければ挫折ということになろうが、目の前のパンなら目の前過ぎて折れようがない。 しかし一方、無呼吸症候群のせいでパンを食う気力を失うという驚く経験をした。老人になっても手さえ動けば何とかなる、と思っていたのは間違いであった。〝考えるな感じろ“は良いとして、感じるのも、肉体の部分であると、遅ればせながら自覚した。さらに何度か挨拶した程度であったが、59歳の隣人がトイレで突然死し、明日は我が身だと身をもって教えてくれた。明日元旦は、一休和尚の着彩から始まる。



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