明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



昨晩の救急車騒ぎから一夜明け、蘭渓道隆の仕上げに戻る。酒を飲んだり美味い物を食うより、また他の何事かをするより、何より私の脳内に快感物質を溢れさせてくれる。幼い段階で、幸か不幸かこの物質の味を覚えてしまったので、平たくいってしまえば、もっともっとと、より快感を味わえるモチーフ、テーマを追って来た。しかしまさか七百数十年前の坊様を作ってこの気分とは思いもしなかったけれど。 そういう意味でいうと、今年一年も楽しませてくれた大谷翔平は、私は溢れる快感物質に取り憑かれた男として見ている。全てがその快楽のためにやっているから努力している自覚がないまま笑っている。より快楽を得るために身体を大きくし、休めといわれても休まず、肘にメスを入れることも躊躇しない。ストイックといわれるが、より多くの快楽を味わえるからやっているので何の不思議もない。それに比べれば酒による陶酔感など大したことないので「お酒飲んで何が楽しいんですかね?」なんて涼しい顔で、パスタに塩だけかけて食べている。



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