明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



現在の私に至るための設計図は小学3年〜4年にかけて、すでに描き上がっていたことがつくづくと実感される年の瀬となった。今年になって、設計図が描かれたと思しき鍵っ子だった頃、飽きもせず眺めた中井英夫監修の百科事典の別巻、東洋美術の頂相彫刻を、設計図に従い再び眺めている。一休宗純を作っている段階で気付くべきであったが、ただ好きでやって来たことにより自分の正体が明らかになる。良く出来た話ではあるが、それにしてもなんと長い道程であることか。 外側に目を向けずとも得られるものはある。〝心外無仏“と達磨大師が教えてくれているが、達磨大師も壁に向かって坐禅九年で手足を失い、あの姿になったことを思うと、私がエコノミークラス症候群にならないのか不思議である。慢性膵炎はセーフだったものの、皺寄せは来るだろう。来年は健康に気を付けたい。とは思うのである。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )