明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



作家シリーズとしては、今のところ最後となっている三島由紀夫は、三島作品、または本人が言及していること等に基づき死んでいるシーンを制作した。三島に関しては、他にやりたいことは何もない。約10年の間に2回の個展は、友人に止められたり、内容にビビったギャラリーに断られたり、またこの人見知りが、すでに引退していた薔薇十字社の元社主、内藤美津子さんを探してお会いしたり、私らしくない行動力であった。亡くなった鈴木邦男さんともご縁が出来た。これ以降、創作上怖いことは何もあろうはずがない。 初めてやり尽くした感を味わい、味をしめた。子供ではないのだから、思いついて、すぐ手を出さず、ラインナップの充実、強化を意識するようになった。目の前の手の届く範囲のことだけでジタバタしている私としては進歩と言えるだろう。いつまでもそんなことでは、寿命が200年は必要だろう。私がやらなければ誰がやる?ということに限りたい。



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