明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



大覚禅師こと蘭渓道隆は全部で3点おおよそ完成している。しかしどうもモソモソする。昼食をとりながら原因に気付く。そもそも陰影を排除したのは浮世絵、かつての日本画の自由を写真作品に取り入れるためである。おかげで構図は自由自在、そうでなければ寒山拾得など手掛けなかった。だがしかし、枝葉をのばし日本人が陰影を描かなかった時代の人物を制作してみると、それは逆にごく当たり前である。であれば一点ぐらい七百数十年前の禅師に、あえて陰影を与えてみるのはどうか?そんな物は存在しない。という訳で、蘭渓道隆師に陰影を与えた作品を制作することに。せっかくだから地球上で初めて発音されるであろう言い方をしてみる。〝大覚禅師の写真を屋外で撮ってみよう”



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