明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



法然最古の肖像画はお馴染みの斜めを向いて数珠を手にしているもので、以降の肖像画、立体像はその一点がおおよそ元になっている。 本人を知らない、という意味ではどんな名工だろうと私と条件は一緒である。参考になるのはその原画一点のみである。 私のロバート・ジョンソンやマイルス・デイヴィスや泉鏡花や永井荷風と人間の共演も可能だが、そんなことを考える人はいないので、谷崎潤一郎や江戸川乱歩と義太夫三味線の鶴澤寛也さんや30年以上通った煮込み屋の女将さんと太宰治や、文庫の表紙でドストエフスキーと著者の共演を試みたが、法然の背後で法然像を収める予定の寺の住職が南無阿弥陀仏を唱えている。なども可能だな、と頼まれもしない余計なことを思いつく私であった。

 



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )