眠る虎に寄りかかり眠る豊干禅師。これにて『ニ睡図』。あとはこれに寄り添い眠る寒山と拾得で『四睡図』となる。 しかし立っている虎をわざわざ寝かせたので、寒山と拾得で虎を隠したくない。多少不自然だが不自然さはむしろ望む所である、作った部分は見せたい。そうしたものである。二人は虎の後ろなど、邪魔にならないよう配したい。となると大きな虎に隠れて、作る部分が少なくなる。私の場合、被写体制作者と、俺の拾得がこれじゃ目立たないではないか、などと揉める心配だけはない。これで、明日中もしくは夜中には、危うくボツになるところだった『四睡図』は完成するだろう。