陰影を排除するに際し、新版画の連中はどう対処していたのだろうと、図書館で眺めて見ると、都合により、室内、屋外、様々描き分けている。川瀬巴水など、名前が自体が水びたしなだけに水の表現が秀逸である。私も使い分けよう。稲光の中で、陰影がない、というのも冴えない。帆はおろしているだろうから、多少でも帆柱に見えるように滑車を着けよう。半僧坊はすでに帆柱の先端に立っている。最後に画面を縦断するぐらいの稲妻を描いて完成ということになるだろう。
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