花鳥風月・・・気ままな写真日記

ようこそ、どんこの小部屋へ。ゆっくりくつろいでください。
日常を出来得れば自然と融合したいと思っています。
 

夕焼け空 そして出会ったいい人たち

2006-05-25 | 荒尾海岸
 平成18年5月25日(木)

 夕飯の用意が出来たと言われてからフト庭に出て西の空を眺めたら、夕焼け空が美しい!それとばかりにセカンドカーのベンツー(軽トラ)に飛び乗り、海岸へ出ました。夕餉の食欲をそそる匂いを振りきって来た甲斐がありました。いい上空です。普賢岳が雨上がりではっきり見えています。



 東の空にはいつもの飛行機雲の残影が見えて、もう航空機は瀬戸内海に出た頃でしょうか。。ちらっと車体の影が見えるのがわがセカンドカー:ベンツーです。



 南へ視線を移すと、長州港へ入港する有明フェリーの船影が白く浮かんでいます。対岸の長崎県の多比良港間を50分位で結ぶ定期航路です。



 薄手のジャンパーでも肌寒くなっていました。わざわざ夕景色を見にきたという親子三代連れと会いました。お隣の県のナンバーでした。
 おばあちゃんは90歳と言っておられました。椅子まで用意され、膝当てをされ、穏やかな表情で沈む夕陽と夕焼けに染まった西空を眺めておられました。実の娘か、お嫁さんか分かりませんが中年の女性と高校生らしい女の子がそばに寄り添っていました。
 「こんなきれいな夕景色を見られて幸せだった」と言って立ち去ろうとしましたので、「後10分位お待ちになるともっときれいになりますよ」と引き留めました。



 「そうですか、もっときれいになるのですか」と信じられないような表情でしたが、素直に車から降りてこられました。おばあちゃんは寒いので車の窓越しに見ることになりました。予想通り、雲の切れ間から落日のまっ赤な太陽が顔を覗かせました。親子三代は大喜びでした。「おばあちゃんがいちばん喜んでる」と高校生らしい娘が笑っていました。



 私はいつになく豊かな気持ちで海岸を後にしました。今日の落日もきれいだったけれど、あの親子三代の家族はもっと輝いていたなあとしみじみ感じ入りました。






コメント (12)
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