花鳥風月・・・気ままな写真日記

ようこそ、どんこの小部屋へ。ゆっくりくつろいでください。
日常を出来得れば自然と融合したいと思っています。
 

満月

2006-09-12 | 天文・気象・気候
 平成18年9月12日(火)

 8日の満月は夜になって段々と雲がなくなり、いい月見が出来ました。去年はシティモールの屋上駐車場、今年は自宅の庭での撮影でした。
 薄雲がかかっている月が私は好きです。



 古来、月は格好の題材として歌人や俳人に詠まれてきました。今夜の月は
  十五夜の雲の遊びてかぎりなし    後藤 夜半
 のような感じでした。晴れたかと思うとすぐ雲がかかります。俳人の見事な描写力にほとほと感じ入ります。



 31歳の時熊本の第五高等学校英語教師として着任した漱石の句もまた有名です。「妻を遺して独り肥後に下る」と書いています。流産した奥さんを忘れるほどの名月だったのでしょうか。
  月に行く漱石妻を忘れたり  
 


 雲がすっかり取れて煌々と輝く月。無機質で冷たく感じます。熊本に着いた漱石はまた句を作ります。
  名月や十三円の家に住む



 有明の月。人生に何か言い残した人の未練がましさが連想され、現実に思わず引き戻されてしまいます。。【これは前日朝方の写真です。この朝は雲に覆われてしまいました。】




コメント (25)
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