英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

検定試験は数打っても当たらない

2018年04月27日 | TOEIC・英検など
2020年度の大学入試制度改革が近づくにつれ、英検の受検者数が増加することが見込まれますが、英検の他に、国連英検、TEAP、GTECも受けるようにすすめている高校も多いです。生徒に英語学習のモチベーションを持たせるという点と、高校は合格者数等をアピールできるという点で、双方にとって一見 win-win に見えます。

様々な検定試験を受験すること自体は非難しませんが、「英語の資格を多く持っていた方がいい」という安易な発想から、やたらと様々な検定試験を高校生に勧めるのは、私は賛同できません。

英語力を底上げでければ、どの検定試験を受けても満足の結果は出せるのですが、しかし、どんな検定試験を受ける場合も過去問演習などの対策が必要であり、時間と費用の負担が増えます。また、対策が間に合わなくて受けると、「申し込んだのに勉強しなかった」という精神的負担もでてきます。高校生は当然ですが、英語以外の勉強もしなければなりません。部活動もあり、これからの時期は文化祭もあります。英語だけにすべてを費やす時間的な余裕はないはずです。ですので、英語の検定試験を何でも受ければいいというものではないと思います。
私は、帰国子女などの特別な事情がない限り、英検2級に合格するまでは英検だけに絞るべきだと考えます。国連英検B級に受かれば、多少なりとも英語力の証明にはなるかも知れないが、大学受験で使えるところは、英検ほど多くありませんし、世間の認知度も高くありません。英検2級に受かる実力があれば、TEAPやGTECもそれなりのスコアが出ます。あれもこれもと手を広げて受験した結果、結局、どれも中途半端な結果になってしまうのだけは避けたいところです。TOEICもまずは英検2級合格をしてからの受験を勧めています。

そして、英検2級合格のための勉強も、特別なことは要りません。高校の授業や、単語集や『Next Stage』などの配布される教材を徹底していけば合格は見えてきます。普段の勉強を掘り下げ、一カ月前から過去問一回分を解いて出題傾向を理解しておけば、合格はできるのです。


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