英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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ランナーは神様ではないけれど・・・

2019年10月09日 | 閑話
先日の第3回松本マラソンで一つだけ残念なことがあり、記しておこうと思います。

昨年からハーフマラソン大会に出場し始め、今回のフルマラソンも含めて全部で8回出場していますが、各大会ともボランティアの方々のサポートがあって大会が成り立っていることを目の当たりにしてきました。一方で、出場するランナーが多くないと大会が盛り上がらないのも事実。だからこそ、ランナーはボランティアに敬意を払い、ボランティアもランナーに敬意を払うという空気がそこにはあります。駐車場に入りシャトルバスに乗る時から「おはようございます」「今日はよろしくお願いします」と気持ちのいい挨拶が飛び交うのは、その証拠です。私はあの雰囲気が好きだからレースに出場していると言ってもいいくらいです。

先日の松本マラソンもそうでした。3回目(昨年は台風で中止になったので実質2回目)にもかかわらず、ボランティアの動きがきびきびしていて、大会を盛り上げようという意気込みを感じました。

第3回松本マラソン 完走メダル
しかし、レースも終盤、32km過ぎからずっと続く緩やかな上りを各ランナーが必死で走ってきた37km過ぎ、高校生らしき男子ボランティアが、左手で距離表示板を持ちながら、気怠そうに右手でスマホをずっといじくっていました。それまでの距離表示板を持ったボランティアたちは、「頑張れ!」「ここからです!」「最後まで応援してます!」などと声をかけて下さり嬉しかったのですが、後半も後半の40km手前の最も苦しくきついところで、やる気のない無関心なボランティアを見るとは、相当に興ざめ、怒りさえ込み上げてきました。そう感じたランナーは私だけではないはずです。


ボランティアって何でしょう。ご存知のように、volunteer は voluntary(自発的な、志願した)という形容詞と語源を同じくする単語です。文字通り、自発的に志願して行動するのがボランティアだと思うのです。あの気怠そうにスマホをいじりながら距離表示板を持っていたボランティアの姿を見て、「やる気がないのなら、最初から来るな!」と、ランナーとしては叫びたくなりました。

お金を払ってレースに出場しているからと言って、ランナーは神様ではありません。すべてのボランティアの方に声掛けや応援をしてもらいたい訳ではありません。でも、そこにはお互いに対して敬意を払う関係性があるべきだと思うのです。例えば、ただ距離表示板を持つという、一見すると退屈な仕事を任されたとしても、その仕事に意義を見出し全うすることが、ここまで頑張って走ってきたランナーに対する敬意ではないかと感じます。

今回の松本マラソンは、これまで出場したマラソン大会と同じく、全体としては非常に満足した大会でした。繰り返しますが、ランナーは神様ではありません。大会を通じてその市町村を盛り上げようと、大会関係者やボランティアと志を同じくする立場です。私も一市民ランナーとしてこれからも出場する大会のすべての方に今まで以上の敬意を払って臨む所存です。


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