先日、英検3級に合格した次男(中1)。自学で中学の勉強を先取りし、現在は『NEW CROWN 2』に取り組んでいますが、Lesson 4に以下の文があります。
They started living in the area around the rock over 40,000 years ago.
彼は次のように訳していました。
「彼らがその岩の周りの地域に住み始めたのは、40,000年以上も前でした」
「その訳し方は違うぞ」と注意しましたが、次男には何がいけないか分かっていない様子。正しくは「彼らはその岩の周りの地域に、40,000年以上も前に住み始めました」です。
次男が最初に和訳した文を英訳するなら、
It was over 40,000 years ago that they started living in the area around the rock.
という強調構文になりますね(^^)
英語を指導していて気付くことですが、単語の意味を何となくつなげて理解したと思い込んでいる学習者が相当数います。意味を勝手に作り上げてしまうと、正しい英文解釈はできません。
He went to the library to study English.
こんな簡単な英文でも、「彼は図書館に行って英語を勉強した」と訳してしまう人は多いです。正しくは「彼は英語を勉強するために図書館に行った」です。この英文だけでは、実際に英語を勉強したかは判断できません。だから、前者を英訳するなら、He went to the library and studied English. となるはずです。
英語を読むときは常に主語と動詞を意識する。そのために英文法の知識が必要となるわけです。この姿勢が崩れると、伸び悩む原因となります。単語をたくさん覚えたのに、英文法も勉強したのに、英語が今いち伸びない・・・。そんな状態で悩んでいる人は、勉強した文法の知識を総動員して、もう一度、主語と動詞を意識してみましょう。