そういえば、二十歳になっている息子ですが(日付は人物特定につながるので言いません、8月位からから10月の間です)、
誕生日に、友達がみんな集まりお祝いをしてくれたそうです。
自分にはそういった経験が有りません。
とても羨ましい事ですが、それに絡んでこんな事を息子は言ってました。
「自分を祝ってくれたそれぞれの友達の誕生日にいくと、数人だったり、自分ひとりだったりするんだよな・・・」とです。
夕飯の穏やかな時間にそんな言葉が出たわけですが、「自分がいかに恵まれているか解るか?」と私が言うと、しばらく考え深げに黙ってました。
人間性は本人の力だけで、自動的もしくは勝手に持ちえるものではなく、親と友達と先生と、多くの人たちと、これまで読んだ一冊つづの本、そして風とセイル・・・・、
そのすべての人たちが与えてくれる温かい願いが有って初めて育つのわけですが、私は息子がそれを分かってくれていると信じています。
可愛くて仕方なかったヨチヨチ時代、地団太で私からビンタを食らわされた保育園時代、先生に反抗して数々の問題を起こしていた中学時代、そしてスクールを卒業してきた笑顔と大学合格の笑顔。
そのすべての流れの上に、今の自分が立っているのだと。
教員になる事を目標としている彼ですが、もしその願いがかなう事があったのなら。
自分が受けたすべての愛を、今度は次世代を担う子ども達へとつないで行ってもらいたい、そう私は思うのです。