帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

味噌造り

2025年01月12日 | Weblog

家は、母親が造ってくれた味噌をずっと食べていたのですけど、年齢も94歳になると、樽を持ち上げられず、

また、茹で上がった大豆を潰して麹に混ぜることも難しくなり、1年半くらい前に造ってくれたのが最後だった。

 

さすがに無くなったことから、買ってきた味噌を使ってみたんですけど、とにかく不味くて駄目。

かといって、老体に鞭を打つように「造ってくれ~~~!」とは到底言えないし、

実家分の在庫すら殆ど無くなってきていることから、そろそろ造らないといかんなと・・・・

 

そんなわけで、実家に皆で行って造ってきました。

良い大豆に、良い麹(生麹で無いと駄目です)、そして塩は海水塩で有る必要が有り、 

予め良品を選択してネットから取り寄せ。

価格的にはその材料だけで1万3千円くらい。   します・・・・高いですね。

 

実家に行く前日に、大豆を綺麗に洗って水に浸し、麹は塩切りをしてほぐしておきます。

 

朝の5時にそれらを積んで家を出発。

実家に着くと8時で、すぐに室内の掃除機掛けと換気をして室内の埃をできる限り取り払います。

うちら家族は途中のコンビニで食べてきたのですけど、母親はまだだったので、朝ご飯を食べている間に僕が色々と準備。

デカい樽を物置から出してきて風呂場で綺麗に洗浄、そして吹き上げるとエタノールにて消毒。

 

準備OK!!

水を吸わしていた大豆は、圧力ナベに入れる前に水切りし、最後にもう一度水でさっと洗い流すと圧力釜にいれ、

適切な水のレベルにして強火で加熱。

 

釜一台じゃ~今回予定の10Kgを超える味噌を一日で造れないので、家から持ってきたのと、

実家に有った歴史有る?釜の二台掛けです。

 

圧が掛かり始めたら弱火にし、そのまま大体30分程度煮詰めるわけですが、家から持ってきたT-FALの

圧力釜が糞でして、なぜか圧力がうまく上がりません。

 

由緒ある釜?は構造が単純で無骨ですが、確実に圧力が掛かりますので、先に完了。

仕方ないので、F-FALの方は一度冷まして圧を抜き、原因を探りますが、不調の明確な理由はこの段階では不明。

蓋を水洗いして再度火に掛けたら今度はOK

 

茹で上がった大豆は二つとも混ぜ、丈夫な袋に入れて足で潰して、それを金だらい等に移して麹を混ぜます。

その際に大豆の煮汁を混ぜつつ、適度な硬さになるまで作業しますが、これは娘と家内の作業。

ちなみに、大豆潰しは婿殿の仕事

*鍋一つに大体1.35kgの大豆が入っていて、一晩水にさらすと目一杯膨らみます。

僕はもっぱら煮るのが仕事です。 

一回(圧力釜2台)で大豆1.35Kgに麹を合せて大体6~7kg位できるのですけど、 

それ終わると樽に入れ、次の大豆を煮始めます。

*塩切りしてある麹

二回目はT-FALもきちんと圧が掛かり、良好。

豆が煮上がるとつぶして麹を混ぜてと、一回目と同じですが、その両方の味噌の元が出来たらそれを樽に詰め、味噌の中に有るエアをできる限り抜き、ラップをかぶせると、消毒のアルコールを樽の内側壁面に吹いて綺麗なペーパータオルで拭きとる。 *カビをできる限り防ぐためです。

最後に蓋をして、その樽を大きなビニル袋で包むと物置へ。

 

2回分が終わった時点で時刻を観るともう11時。

11時45分に”はま寿司”を予約しているので皆でお昼ご飯に行きました。

 

注文したのが出て来ないトラブル?事?が有って、店の言い訳では?解凍していたとかなんとか(笑)らしいのですが、予定より30分程遅れて家に帰着。

すぐに三回目の味噌造りを開始。

と、再びF-FALが圧掛からない。

仕方なしに原因を探るために細かく観ていると、大豆をゆでる際に、そのゆで汁に大豆の皮とか細かな物が

混ざるのですけど、 それ自身が粘り気も有りますので、それが圧を掛ける為のパイロットバルブの動きを妨げてしまい、圧抜けしていたことが判明。

オシャレで使いやすくしているはずが、極めて掃除がしにくい事が、圧抜け原因になっていたというお粗末さ。

旧式のウエイトバルブ式の方が掃除もメンテナンスも簡単だし、 信頼性は抜群。

絶対に失敗が無いの旧式に対して、 T-FALはマジで糞製品だなと・・・・

半分イライラしながら、ブラシにてバルブを掃除。

粘りけの強い大豆の煮汁は冷えると固着してとりずらくなるので、さらに最悪。

 

やっとバルブの清掃が終わり、サイド加熱をして圧を掛けます、 先に出来てしまったのと約20分の時間差。

一番初めの時も圧がうまく掛からず20分ほどの差が出てしまいましたが、何とか次の工程へ。

三回目は、少し小さめの中樽に味噌をいれると、やはり最後にラップと蓋、そしてビニールをかぶせるて物置へ保管しました。

この二つの樽の味噌は数ヶ月後に一度天地返しをして、その後さらに発酵をさせ、絶品の味になるのは9月頃。

 

道具を片付けて清掃を行い、門で見送る母親と実家を後にしたのが午後の三時半くらい。

なんやかんやと、忙しい一日でしたけど、 母親はほぼ監督とアドバイス、後はひ孫の抱っこと面倒見で、

他4人は味噌造の楽しい一日でした。