意味不明な体調不良だった昨日。
早めに寝て、寝覚めたら昨日より遙かに調子が良い。
ホテルの無料モーニングを食べると、荷物をリュックに放り込み、「どうしようかな?」なんて考えたりもする。
そのまま家に帰ってもいいんだけど、 天気良いので勿体ない。
さらに、中途半端な時間だと電車移動で一日終わってしまうし、かといって、家に帰れば飲んでしまうだろうし。
で、思い立ったのが、靖国神社。
この国を守った英霊達が集う場所なんですけど、 地下鉄で20分もかからずに行けるので、そこを参拝してから帰ることにしました。
九段下をおりて、すぐの処にある靖国神社
一度は来てみたかったんですね、 初めてなんです。
ゴミ一つ落ちていない、美しい神社で、広い通りを抜けると本殿が見えてくる。
神様にレンズ向ける事は出来ませんから、 門の外からの写真。
境内まで来ると、5円玉放り込んで、 お参りして、 英霊達にお礼の言葉を心の中で唱えます。
この国が長い歴史を辿る過程で、幾度も国難が有り、その度に英霊達がその命と引き替えに守ってくれたこの日本、そして今という時代がある。
平和な時代に生まれ、戦争という経験も無い僕ですけど、その”経験が無い”事がどれだけ恵まれているのか? と云う事は戦火を経験している親からよく聞かされた。
「ただ感謝のみ」 その心でお参りを済ましました。
次に敷地内にある資料館へ足を運んで、中に入ってみた。
入館してすぐの処に、日本の生み出した最高工業技術(芸術)でもある 零式戦闘機が展示されている。
約一〇〇〇馬力のエンジンを積む 五二型ですけど、何て美しいんだろう・・・・ しばし見とれる・・・・
でも、あくまでも戦闘機なんです。
資料館の中はこの国が始まってから、現代にいたる、あらゆる歴史が展示されいて、
余りの数の多さに、全部は見きれない。
全て完読しながら、廻るとおそらく5~6時間はかかると思う。
さすがに全部は見きれず、しかしながら目に付いた物は全て読み、資料館を出たら、さすがにお腹がぺこぺこ。
どうしょうかな?と思ったんですけど、 神社の一角に食堂があって、そこで天ぷら蕎麦があったので注文。
値段が1300円とかなり高くて、注文するのを躊躇したけど、
靖国神社で食べる事なんてまず殆ど無いことから、頼みました。
出てきた蕎麦ですけど、 とても美味しくて、まあ、天気が良くて、涼しい屋外テーブル、しかも銀杏の木が創りだしてくれる、静かで美しい木陰の下。
*銀杏の葉の形が風で揺れて、幾千万の手が降られているよう見えるんですね。
そんなところで食べたのもあるのだと思いますけど、注文してからすぐに揚げてくれるサクサクの天ぷらと、ほどよく冷えた蕎麦が、半端なく美味い!
なんでしょうね、今までで一番 ”清涼感” のある蕎麦の味だったんじゃ~無いかと思います。
半端なく幸せな気持ちになり、”ご馳走様”をするぼく。
再び大鳥居を抜けて神社の外に、そして振り返えると、”また、来ようかな”と、すぐに思った。
何故なら資料館のすべてを見切れなかったから。
家から自転車で此処まで来てみてもいいかな? 何て思ったりもして。
帰りの電車は、何故か各駅停車。
急行来ても つなぎの関係でそうなってしまった。
ドアが開く度に流れ込んでくる初夏と終春の爽やかさが、有る思い出を記憶の中から引き出してくれて、
その昔、硫黄島(小笠原諸島)に仕事で行き、1週間近い時間を過ごしたことがある。
海兵隊の連中と過ごした訳ですけど、2月だというのに日中は真夏の暑さ。
目の前に広がる美しい海には、子供を産むために来ているクジラ達が、真っ白な汐を吹き上げていて、
かつてここであった大きな戦い、 日本兵二万が玉砕、 米兵二万八千が死傷したなんて思えないほど静かなところだった。
夜になると海から来た風は島を通り抜け、清涼を連れて来たけど、なんか今日の靖国の風はそれに似ていたな・・・・・・なんて思ったりする翔でした。