ブログを読んでいただいた方の一人から、 WebastoのFFヒーターに タイマー機能を持たせられたら・・・
という感じのコメントをいただきまして、 おそらくは純正の旧型タイマーコントローラーを使用されているのだと思いますが、使い難いみたいです。
AirTop2000STまでは、この古い型のタイマーがメインで、最新型のSTCになると、W-BUS接続コントロール型ディジタルマルチコントローラーとなり、 これは一週間分の予約が簡単にできます。
STは W-BUSコントロールでは無く、 新型のマルチコントローラが使えませんので、代わりに汎用品を流用することで、1週間(毎日)入り切りプログラムが出来るタイマーで運転出来る方法を検証してみたいと思います。
まずはベバストの純正タイマーですが、このタイプが一般的。
いかにも使い難い・・・・・・・・ かな (笑)
して、これがヒーターにこうやって接続されています。
普通のロータリーコントローラーと違い、専用アダプターを、ヒーターとの間に介して接続されています。
アダプターを使わねば成らない理由ですが、単にタイマー電源等のラインをヒーターとは別に引く必要があるため。
Webastoのインストールマニュアルにある、簡易内部図面を見るとこんな感じ。
なんだか複雑そうにみえますが、 ヒータとの実質的な接続はタイマー側X10コネクターと、ヒーター側X9コネクターで接続されているだけで、
他は関係ありません。 (実は汎用タイマーを使うための配線がもう一つあり、それは その2にて)
比較として、普通の(タイマー機能無い)ロータリーコントローラーの配線をアップします。
ロータリーコントローラー裏にある、挿しこみコネクタのピン番号 4と3が ヒーターのオン・オフをつかさどり、
ピン番号1と2が、温度調整用の可変抵抗になっています。
この二つの図面をみて判る事は、タイマー内部の回路がどうであろうが、実質的には4本の配線で、タイマーのオン・オフ及び温度調整をしているということになる。
タイマーコントロラー内部では、オン・オフ制御は赤丸で囲った部分が受け持っています。
なら温度調整はどこで?というなら、下の図の赤矢印部分。
この、ヒーターのオン・オフと 温度調整用可変抵抗は回路的に一応切り離されて図示されているのが解ります。
実際には電子回路で抵抗値を可変させていると思うの(現物が無いので推測です)ですが、図面的には・・・・
と言う事は、
タイマーコントローラーでのオン・オフは、ロータリーコントローラーのノブを回して、ヒーター入り切りしているのとほぼ同等な訳ですね。
ロータリーコントローラーは半端なく簡単な構造でして、ノブ一つで、しかもその回転でヒーターのオン・オフと温度設定をしているので、 もしかするとスイッチ内部が複雑かもしれない・・・という懸念があります。
タイマーコントロラーがあえて独立回路という感じに図示し、ロータリーコントローラ-も図面的には独立回路なので、
「それが本当にそうなのか?」を次に調べねばならないわけですが、
運の良いことに 遙か以前、知り合いのベバストヒーターを見せてもらった時、コントローラーに興味が有ったので調べさせてもらい、それがメモとして残してありました。
ロータリーコントローラーの裏にコネクタが有りますが、ピン3と4は スイッチOFFで 抵抗無限大。
オンすると、 アナログのテスターで200Ωくらいの数値が出ます。
その際に、テスター内部の電池電圧3Vで スイッチのLEDが点灯しましたので、
200Ωはその辺りの回路の値だと思います。
ピン1と2の間ですが、 完全なる可変抵抗で、スイッチOFFの時に0Ωということで、導通状態なんです。 まじで簡単 (笑)
スイッチオンした直後の、いわゆる一番温度設定が低いところで大体20Ω。
真ん中で1.2kΩ、最大で2.2kΩくらい。
問題はだ、もし、この1、2 ピンと 3、4ピンの間に何らかの導通があると非常に面倒くさくなる。
で、実際に相互間の抵抗を測ってみると、全て無限大。
最大抵抗値測定ポジションにて各方向からでも同じ。
結果として、ヒーターのオン・オフ回路と 温度調整用の可変抵抗は、ロータリーコントローラー内部で何の接続も無いと推測出来るわけです。
これなら、図面通りと言うことですから、外部に汎用タイマーを設置することがとても簡単になります。
でだ、 外部に汎用タイマーを取り付けるとしたら、「どこに付ければ良いのか?」という事になるわけですけど、上記条件から、これまたとても簡単です。
方法は二つあり、 まずロータリー型コントローラーを使っている場合から紹介。
ヒーターから出てX9コネクタまで来る 赤、もしくは黒の配線、そうですね~ピン番号だと 4番 もしくは 3番に行くラインのどちらかをカット。
そして、その間にタイマーの接点をつなげば良いだけです。 とても簡単!!
下の図では4番ピンの間にタイマーのスイッチを入れていますけど、 戻りの3番ピンの方が良いかもしれません。
タイマーの電源は、ベバストのメインヒューズ辺りからなら、どこでも良くて(下の図ではベバストの電源ヒューズの一次側から取っています)、最近はブレードヒューズから電源を取り出せるのもあるので、それ使っても良いかと思います。
出来る限り専用ヒューズをタイマーとの間に設けて、値は0.5~1A程度で良いと思います。
さて、配線はこれで良いとして、タイマーはどんなのをセレクトすれば良いか?ですが、
操作が簡単で、マニュアルオンオフも出来て、安くて簡単なリレーとしてお勧めなのはこれ。
ヤフオクやamazonで、12V用のタイマーとして簡単に手に入ります。
価格は1500円くらいと安く、 型番は Cn101Aで、電圧はAC/DCの12V用を選択します。
タイマーの裏面を見てもらえれば、配線はお解りになると思います。
Powerと書いた方に電源を配線しますが、タイマーの電源入力には極性が無いので特にプラス、マイナスを気にする必要はありません。
*それもこのタイマーを薦める理由。
そして、Switchと書いてある側の端子を、上記図面の通りにX9の処に来ている赤もしくは黒線をカットして間に入れるだけ。
純正のベバストタイマーコントローラーが現在付いている場合は、 方法が違うので、その2にて紹介します。
このタイマーを取り付けると、良い点がいくつか有ります。
まず、ロータリーコントローラの温度設定は一度セットしてしまえばOK、何故ならヒーターのオン・オフ操作は、この新しく取り付けたタイマーから出来るから。
それまでみたいに運転開始時にロータリーを廻してONさせて、そのあとで”好みの温度”に調整するという操作は必要ありません。
もちろんロータリーノブを廻せば、依然と同じように温度コントロ-ルが普通に出来ます。
*ロータリーコントローラー・ノブを一番左に廻さないように注意、内部のスイッチが切れて、外部に設けたタイマーでの操作ができなくなり、完全にオフとなります。
ヒーターを起動させる場合は、タイマー運転はもちろんですが、マニュアル運転ボタンがあるので、 そのボタンを押して 普通のオン・オフ操作が可能です。
もし元に戻したいという場合ですけど、回路的に特段複雑な改造などをしているわけでは無いので、 タイマーを取り外し、 切った配線を又繋げれば元の状態に戻ります。
以上 汎用品タイマースイッチを使っての運転をする改造方法でした。
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タイマーの設定方法
CN101Aタイマーマニュアル
開始する前に、システムから テストプログラム、またはコードを消すために、2秒間”C”ボタンを押してください。
リセット機能ですので、全て設定が消える事になります。
ディスプレイに@が表示されている場合。
C/Rを4回押して(機種により異なる場合があります)キーロック@モードを解除すると、入力が出来るようになります。
現在時刻設定
”時計マーク”ボタンを押し続けながら、”D+”ボタンを押して、設定に入ります。
*時計マークを押し続け無くても良い機種もあるようです。
H+ と M+ ボタンを押して現在の時間と分を選択します。
そしてD+ボタンから指を離すと、LCDに現在時刻を表示します
*もしくはC/R ボタンを4回押す機種もあるようです。
プログラムタイマー:
1が表示されるまで”P”ボタンを押し、1とONが表示されたらボタンから指を離します。
これはプログラム1がの起動(ON)になる時間の設定です。
次にD+ボタンを押して、プログラム1 の曜日を選択します。
H+ と M+ とボタンを押して、プログラム1の起動(ON)時間設定をします。
さらに、1とOFFが表示されるまで Pボタンを押します。
次は、 これはプログラム1の作動停止(OFF)時間の設定です。
D+ボタンを押して、プログラム1を の曜日を選択します。
H+ と M+ ボタンを押して、プログラム1の差動停止(OFF)時間を設定します。
同じ手順で、他のプログラムの設定を繰り返します。
各設定事に 必ず 起動(ON) と作動停止(OFF)設定が必要です。
プログラムが互いに重複したり競合したりしないように注意してください。
そうしないと、タイマーが期待どおりに動作しません。
プログラミングが完了したら
”時計ボタン”を押すと、現在時刻が表示されて、タイマー設定が完了です。
手動選択:
”MANUAL”ボタンは、タイマーモード、 強制オン、強制オフなどのモードを選択するために使用されます。
このボタンで、強制的に 装置をON もしくはOFFさせる事が可能です。
カウントダウンとランダムモード
”C/R”ボタンを押してカウントダウンまたはランダムモードを選択できます。
機種により
タイマー設定取り消しの場合は、C/Rボタンを4回押し、 次に”P”ボタンで消したいプログラムを選んで C/Rボタンで 時刻表示を消す。
これは ON/OFF の両方に実施すること。
最後はC/Rボタンを 4回押せば @マークが出て完了になります。
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その2は 現在純正タイマーを使っている場合。
参考になります。
ありがとうございました
タイマーの操作が解らず、困ってます。
いろいろ調べたのですが、マニュアルにする操作とタイマーでの設定が解らず、結局ロータリースイッチでの稼働をしています。
操作をご教示していだけれは幸いです。
もう操作方法の記憶が無いのですが、
同じ感じの機種の設定方法の英文を見つけましたので、
その訳文を記事の末尾にアップする予定でいます。
参考になれば良いのですけど・・・
(^^)
ヒーターなしの旧車にベバストをつけている者です。
消し忘れしそうになることも多いのでacc連動にしたくて配線を調べててたどり着きました。
とても参考になりました。
ありがとうございます。