家では珍しく、息子も娘もいない週末、「どっかいこうよ~!」と家内が騒ぐので、近場に一泊旅行へ出かけてきました。
朝7時に1000円になった高速に乗り、軽井沢に着いたのが8時半くらい。
埼玉は開花、でも軽井沢はまだ芽のままという感じの桜と気温で、当初レンタル自転車でも借りてつらつら廻ってみようかと思っていましたがあっさりと寒さで断念。
とりあえず、三笠ホテルに向かい、会館時間をまって見学。 歴史的に有名らしく、内部の作りは当時としてはとてもセレブ(これで使い方いいのかな?)だったわけですが、実際に建物内を廻るとバス(フロ)トイレ、家具などが当時としては飛び抜けたものであったことを感じさせてくれます。

第二次大戦前に水洗トイレなんていうとんでもないつくりだったし、洗面ボウルなどは全てイギリス製です。
ただ、メインの入り口近くにある階段以外はさすが日本という感じで、急勾配だし危ないなんてものじゃない、おそらくホテルの従業員がもっぱらこれを使ったのでしょうね。
廊下に出ると自分が子供の頃に通った小学校の木造校舎の思い起こさせる感じで懐かしいような・・・

ほぼ1時間で見学を終え、次は白糸の滝にいくべよ、と車を発進。 まだ枯れ木ばかりの山道を登り、林の奥に残る残雪を横目に山を登ります。
掘っ立て小屋から出てきたおじさんに料金を支払って数分ハンドルを握るとすぐに駐車場へつきました。
この滝は以前(10年ほどまえ)に来たことがあります、実はこの駐車場にある岩魚の炭火焼がとても美味しくて、これを一本ずつ買って食べながら滝を見物するのがいのです。
早速家内と一本ずつ持って、焼けた魚の塩なんぞなめながら滝へと向かいます。
5分も歩くと到着しますが、相変わらず滝は綺麗、ただこれが紅葉で真っ赤な山がバックならもっと綺麗なのです。
滝の脇にある湧き水で削られた地層を指で触ると、その質感、崩れ方や色などから浅間山がもたらした噴火の歴史を教えてくれます。
家内に色々説明をしようとしますが、岩魚を食べてよろこんでいるほうが良いようで・・・(^^)

しばらく滝を堪能した後は再び車に乗り浅間山へ。 数ヶ月前に噴火しているのでどうなんだ?と興味心身で浅間山真横に通る有料道路を走りますが、期待にそぐわず本当に噴火したの?というほど静かに雪をかぶってたたずんでいました。
ちょっと残念 (― ―;) その後有名な鬼押し出しへ行きましたが、入場料金の高額さに驚き(こんなに高かったかな?)当然の事ながら入るわけがなく、以前一度行った事も有るのでさほど興味もないことからさっさとここを撤退。
それより道の傍らにある小さな資料館のほうが面白こともあるのですね。 草津方面に車を走らせると、ありました、道のすぐ横にある看板「日本のポンペイ遺跡」と書かれている看板を発見。
季節柄でしょうかまだ開店していない土産物屋を横目に小道をおりると遙か昔の浅間山大爆発で火山流に飲み込まれた階段跡とそこでなくなっていた二人の人を弔ってある建物へつきます。
案内の看板を読みながら当時の大爆発と、ここで無くなった500名近い人の事、発掘された遺跡からわずか数段の階段が命を分けた境となったことなどが書いてありました。

管理棟?には囲炉裏に火をともしたおじいちゃんやおばあちゃんがいて、世間話などをしています。 なんとも静かな光景です。 (^^)ほのぼの さて車は嬬恋村をぬけ、一路草津へと走ります。
午後1時頃に草津のすぐちかくにある道の駅へ到着。
トイレ休憩となんか無いかと店を歩きますが、家内が見つけたのはカラフルな柄のお玉やフライ返しなどのキッチン用品。
何本か買い込み、そのあとお昼を食べようかとほかの店をまわりましたが大した食べ物屋はありませんでした。
漬け物などを売っている店で、餃子ニンニクなるもので作った餃子を売っていたので、今晩の夕飯に購入。
はらへったな~なんて家内と言いながら運転していたところ、うっかり草津の中心温泉街へ乗り入れてしまい、こうしたところでは巨大なキャンピングカーは立ち往生しやすいのを知っていたので顔面蒼白。
「たのむ~!」とか相手もいないのにお願いしつつ前の車の列について黙って走りますが、一カ所冷や汗をながしましたが無事大きな通りへ抜け、一安心。
「こりゃ~いかんな・・・」とか家内と話していたら中心部に近いところの駐車場を発見し、いそいそ車を乗り入れます。
草津に来れば温泉でしょと、タオルをリュックに投げこみ、硫黄のにおい何ぞを嗅ぎに出発。 中心街まで焼く15分ほどですが、途中で結構にぎわっているそば屋を発見。

2件ありましたが、ちょうど開いた一見へ入ります。 天ぷらそばが1200円と激高なのですが、メニューの写真がやたらおいしそうだったので注文。
しばし待つと意外なほど大きな天ぷらが盛り合わせたそばが登場。 食べてみるとこれがまた美味、うまいうまいとあっという間に平らげてしまいましたが、量もかなりのもの、料金と味、内容が釣り合うそばでした。
温泉のにぎやかな繁華街を抜け、店のなかをウインド越しにのぞきながら草津の中心である湯畑へ到着。
硫黄の何ともいえない温泉の香りが大好きな私は満足ですが、どうせなら湯にもつかりたい。

折しも支えきれなくなったそらがぽつりぽつりと雨を降らせ始めたので、このまま西の河原公園へむかいます。
ここの奥に露天風呂があるのですが、その途中に所々温泉が湧き出る温泉があってそれを楽しむのがよいのですが、歩いているうちにだんだんと腹が立ってきます。 なぜかというなら人の手があまりにも入りすぎているのですね。 なんでこうした人の手を品が無く加えて自然を不自然にしてしまうのか?、イエローストーン国立公園を歩いたことのある僕には、二つの国の間にある自然に対する考え方への違いというものを強く感じてしまうわけです。
どちらがいいかは人それぞれでは無いかと思うのですが、人の手が入ったその瞬間から自然の美しさというものが大きく損なわれてしまうのは本当に残念です。
さてそんな不自然な公園を歩いていると雨が本降りになりはじめ、僕も家内も急ぎ足で車へ戻りますが途中の漬物屋で3袋1000円を買い込み車へ。
西の河原温泉がシャンプーなど使えなかったことから、目的を変更し、大滝の湯へと向かいます。
途中で今夜の夕飯に必要な食材をお酒を買いましたが、ワインの良いのが無く、ビールとボジョレの赤、ついでと草津の地酒を購入。 大滝の湯は草津らしい乳白色の温泉で露天風呂などがあり、冷たい小雨の中を暖かい湯につかりながら何とも落ち着いた時間となりました。
さてほかほか暖まる体を乗せて車は再び軽井沢へと走ります。 キャンピングカーは車を泊めればそこが家ですから、どこでも良いのですが、あえて軽井沢間で移動。
草津からの移動は有料道路を使わず、ロマンチック街道を抜けたので、昼間目をつけていた無料の公共駐車所まで約2時間かかりました。
早速家内が買った餃子などを作り夕飯にしますが、あたりは真っ暗。 録画してあったビデオなどをみながらビール、ワインで舌鼓を打ちますが、酔いが回って取っておいた地酒まであけてしまったのは失敗。
さて、食べて満腹になれば眠くなるのが人間、無駄な抵抗をせず、お休みなさい!
目が覚めたのが6時頃、まだ起き出すには早いのでしばらく布団のなかでうつらうつら。
8時半に朝を食べ、9時頃に車を移動させます。
軽井沢中心付近にある駐車場でうちの車を入れられるところを探しますが、たいていは普通車用ですから、多少うろうろしましたが、まだシーズンオフということもあり、適度なところ見つけることができました。
軽井沢銀座をうろうろしましたが、なるほど、ユニークなものが多く、ここに人が集まる理由がよくわかります。
途中でチリメンのきれいな洋服屋を発見、娘にピッタリな服をさがして家内と店内をうろうろしますが、全部センスが良くてどれをみてもよく感じます。
春らしい優しいデザインのシャツを一つ見つけて購入、このあたりがやっぱり親というところ、その後はおまじないアクセサリーの店やら、有名なパン屋でフルーツパンを購入したり、僕は新しいTシャツを二枚購入。

僕はこの軽井沢銀座を歩くのは初めてだったのですが、家内は何度も来ていることから結構詳しく、あーだこうだと案内してくれましたが、シーズン前ということもあり開店していたのは全店舗の7割程度という感じです。
なんでもピークシーズンだと偉く混み合うとか・・・ 約2時間ほどぷらぷら散策、最後になめ茸の瓶詰めデカボトル(笑)を購入。
これをもって今回の旅行は終了となりました。 お昼少し過ぎくらいに家へ着つくように出発しましたが、帰りの高速はすいていて思ったより順調。
予定より1時間ほど早く到着(渋滞を予測したので)、中途半端になったのでインター出てからDVD屋を周り、レッドクリフを借りて午後を過ごしました。