AIを賢く使うことで英日翻訳も日英翻訳もかなり精度を上げることができるが、AIも英語の多義語と機能語を日本語に移すのはまだまだ苦戦しているようだ。
したがって、熱心に英語を学習する必要な今後も間違いなくあり、今日のGetUpEnglishでは効果的な多義語の学習法について考えてみよう。
ちょうど1年前のGetUpEnglishでは、動詞deliverを学習した。
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/711e45610c12cc0236b76f76e8291cf0
このようにdeliverは多くの意味を持つ多義語だ。
だが、どの多義語にもcore meaning(核の意味)がある。
動詞deliverのcore meaningは「ある人や場所に何かを運んで渡す、届ける、引き渡す」だ。
まさに「届ける、配達する、引き渡す」というのが基本イメージだ。
「あるものを送り届けて、相手に手渡す、渡す」ということで、物理的なもの(手紙や荷物)だけでなく、抽象的なもの(スピーチ、結果、約束など)も「届ける・果たす」という感覚がある。
「(物理的なもの)を配達する・届ける」では、次のように使われる。
○Practical Example
"The courier delivered the package on time."
「配達員が荷物を時間通りに届けた」
"They deliver newspapers every morning."
「毎朝新聞が配達される」
●Extra Point
「 スピーチや講義などを行う」も「話を届ける」ということだ。
◎Extra Example
"She delivered a speech at the conference."
「彼女は会議でスピーチを行った。」
"He delivered an inspiring lecture."
「彼は感動的な講義を行った」
「言葉やメッセージを聴衆に届ける」という感覚だ。
☆Extra Extra Point
「(結果や約束などを)果たす・実現する」は「結果を届ける」というイメージだ。
★Extra Extra Example
"The company delivered excellent results."
「その会社は素晴らしい成果を上げた」
"Can he deliver on his promise?"
「彼は約束を果たせるのか?」
「結果を届ける」というイメージだ。
☆Extra Extra Extra Point
「(赤ちゃんを)出産する」(赤ちゃんを届ける)の意味でも使われる。
★Extra Extra Extra Example
"She delivered a healthy baby boy.”
「彼女は元気な男の子を出産した」
医師や母親の「赤ちゃんを届ける」という考え方が読み取れる。
deliverは「誰か(場所)に何かを運んで届けること(物でもメッセージでも成果でも)」という感覚がすべての意味に共通する。