今日のGetUpEnglishはこの語を学習する。
○Practical Example
"The spread of the virus was exponential, leading to a rapid increase in cases."
「ウイルスが加速度的に広がり、症例も急速に増加した」
●Extra Point
副詞exponentiallyも使われる。
"The company's profits have been growing exponentially due to its innovative products."
「会社は革新的な製品が出てきたことで、利益が加速度的に増加している」
「彼はシェフしていつもいい仕事をするが、今度ばかりは失敗だったね」
「あのコミック・クリエイターは腕が鈍ってきたようだ。前のベストセラー以来、何作か製作しているが、どれも失敗だ」
exposedは形容詞として「《危険などに》さらされた; 絶縁されていない; むきだしの, 露出した」(リーダーズ)といった意味で使われる。
だが、英日翻訳では状況によってはなかなか訳しにくいことがある。
今日のGetUpEnglishはこの表現を学習しよう。
○Practical Example
"The work was exposed to criticism from the public."
「その作品は世間の批判にさらされた」
●Extra Point
もう一例。翻訳中のトマス・J・デロング『Flying Without a Net 命綱なしで飛べ!』(仮題、2023年刊行予定、サンマーク出版)にあった表現だ。
◎Extra Example
"On the other hand, if you fall off and think you are behind, you begin to feel exposed and frightened that you are losing the race."
「だが、組織から外れてしまっている、仲間に後れを取っていると思うことがあれば、自分は出世競争に敗れつつあると不安が生じ、居ても立ってもいられなくなる」
feel exposed and frightenedはthat以下のことで、「危険にさらされていて、おそろしいと感じる」ことであるから、試訳くらいでよいと思う。
動詞embarrassはOxford Advanced Learner’s Dictionaryにあるとおり、
to make sb feel shy, uncomfortable or ashamed, especially in a social situation
「~にきまりの悪い[恥ずかしい、気まずい]思いをさせる」ということ。
今日のGetUpEnglishは、この動詞を復習しよう。
『インフィニティ・ウォー』(2018年)のトニー・スタークの名ゼリフに、この動詞が使われていた。
○Practical Example
TONY: Dude, you're embarrassing me in front of the wizards.
トニー:おい、魔法使いの前でぼくに恥かかせるなよ。
このくだりについては、こちらを参照。
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/38a013f53f3033e4115a3cde0fbbe586
ふたたびアベンジャーズの大きな翻訳シリーズも手掛けられる予定。
後日、発表いたします。
●Practical Example
こんな使い方もする。
◎Extra Example
"Embarrassed at his behavior at a bar the other day, Uokawa wrote a letter of apology."
"He should stop drinking."
「先日の居酒屋での振る舞いを恥じて、魚川はわび状をかいて状況を修正した」
「あいつは酒はやめたほうがいいね」
☆Extra Extra Point
名詞embarrassmentもよく使われる。目下、必死に翻訳中のビジネス書トマス・J・デロング『Flying Without a Net 命綱なしで飛べ!』(仮題、2023年刊行予定、サンマーク出版)に、次の表現があった。
★Extra Extra Example
Even when we do start to change, we are tempted to regress to old ways. It is like having bungee cords tied around our waist, dragging us back to the old, ineffective, habit-induced behavior. When we begin to feel nervous and self-conscious—when our anxieties ratchet up a notch or two—we know we are getting close to experiencing something real. And that’s when we often step back rather than move forward. Technically competent professionals like accountants, programmers, lawyers, engineers, surgeons, investment bankers, and great athletes are especially vulnerable to embarrassment. Looking stupid is the enemy. Why else do these smart people become more and more anxious the further they get away from their comfort zone?
わたしたちは変わろうとしても、これまでしてきたようにしたいとどこかで思うものだ。バンジーコードが腰に巻きつけられているようなもので、効果的でない以前の行動に習慣的に引き戻されてしまうのかもしれない。
不安が一段階か二段階増して心配である、確かにそう感じるということがあれば、何か現実的なことを突きつけられているということかもしれない。このような状況において、多くの者は足を止めて、一歩後退してしまう。
たとえば会計士、プログラマー、弁護士、エンジニア、外科医、投資銀行家、一流のアスリートなど、特に高い専門技術を備えた者たちは、面子を失うようなことはできればしたくない。自分がだめだと思われることを極端に嫌うからだ。
優秀な人たちにもかかわらず、気持ちよくいられる状況から離れていくと、どうして強い不安を募らせることになるのだろう?
vulnerable to embarrassmentは、「恥ずかしく思う状況にもろい」ということなので、主語の視点から「困った状況になることはできれば避けたい」くらいでいいと思うし、試訳くらいでよいだろう。
トマス・J・デロング『Flying Without a Net 命綱なしで飛べ!』(仮題、2023年刊行予定、サンマーク出版)については、「桐生タイムス」の連載にも書きました。ぜひご覧ください。