ジョイスを病院に連れて行ってもらった。
ジョイスは猫エイズである。もう発症しているので、助からないとは思っている。抵抗力が減ると口内炎を引き起こすので、体が臭くなるし、物が食べにくくなる。そこで口内炎の注射をしに連れて行くのだが、今日連れて行ってもらうと、カルテにちょうど一年前に検査して発症したとなっていた。一年生き延びたってことだねぇ。長生きしないからと、気ままにさせ、特別に美味しい物を食べさせている。人間様は食べなくてもジョイスには刺身を食べている。
それでも、ここらへんのボスだから、縄張りを見回りに回っている。ジョイスはオスばかりの3兄弟。でも2匹は一年足らずで同じ病気で死んでしまった。だからこの子も長生きしないだろうと「不憫な子」と呼ばれて大事にされてきた。ところが不憫な子は元気で、ボスになってしまった。とんでもないところで歩いているジョイスに遭遇する。でも、もう体はガリガリ、病気は進行しているのだろう。2匹の分も生き、ジョイスは8歳になる。
注射は3週間はもつそうだ。痛み止めが効いたらしく、俄然食欲が出て、食べるとまたそそくさと出かけてしまった。もう勝手気ままでいいのだが、臭いのだけはたまらないから注射に連れて行くんだけどね。