ニュースで参議院の座席を「令和・・」の二人の重度身障者議員のために、改造しているのを見た。結構なこと!うふふ、バリアフリーなんて言っていても一番古いのは国会だろうね。健常な、男性のみを対象に作られているんだから。市川房江さんの案内で、国会議事堂の見学をしたことがある。当時はまだ若かったから、あの階段をよろこんで上っていた。その市川房江さんが議員になったとき、国会には女性用のトイレがなかった。戦後まもなく、確かあの時婦人参政権を得て、女性議員が十何人か当選していた。女性議員が大勢当選しても、すぐには改造してもらえなかったようだ。その後矢代英太が車いすの議員になって、エレベーターを設置したり、車いすでも入れるように座席を直した、と覚えているんだが。
トイレと言えば、もう半世紀以上前になるんだが、東大を受験した時、試験会場の近くのトイレに女性専用トイレはなかった。小水用の男性トイレが並び、一番奥に2~3個、大便用のドア付きのトイレがあり、そこのドアに女子用と言う張り紙がしてあった。高校3年生である。いくら男女共学で育ったとはいえ、用足しをしている男性の横を通って一番奥まで行くのはさすがにひるんだ。いったんは引き下がった。しかし冬のことである。用を済ましておかないと困る。少しして人気が少なくなったころを待って、目をつぶって「えい」とばかりに奥まで駆け込んだ。そしてやっとトイレに入れた。トイレのドアは靴跡がいっぱい。学生たちが蹴っ飛ばしたんだろうか。当時の多くの大学を知らないが、共学の大学はどうだったんだろう。