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マウナ ケア

2019-08-23 09:11:08 | 日記

マウナケアと言ったら私には天体観測、日本の「すばる」もある。

テレビをつけると、TMT反対の集会、ってことはここはハワイ島だな。ハワイ先住民の人たちが聖なる山にTMTの建設反対、中止しろと言うデモ、バリケートを作って座り込みをしている。

TMT計画とは、マウナ ケア山頂に直径30mの大きな望遠鏡を、日本、アメリカ、カナダ、中国、インド等の協力で建設しようというもの。マウナケアにはすでに各国の望遠鏡が設置されている。日本の「すばる」望遠鏡もある。マウナケアは大気の影響が少なく、晴天が多い等の理由で、天体観測には適している。チリのアタカマ砂漠もそうだ。アタカマ砂漠には各国の望遠鏡が確か65基ぐらい並んでいた、と思う。先回のブラックホールの撮影も。地球上の望遠鏡が協力してその期間、一点に集中して、要するに地球を大きな望遠鏡にして得られたものだった。これを実行するのにプロジェクトを立ち上げて10年かかったと言われている。宇宙研究者のみならず、天文ファンにとっても、巨大望遠鏡はぜひ欲しいものだ。

建設予定地は保護区に指定されているので、許可が必要。その許可も下り、着工まじかだった。住民説明会も何回も行われ、いい方向に向かっていた矢先の反対運動だったそうだ。日本でもTMTに反対する団体からの署名が私のところにも回ってきている。私は賛同署名していない。反対運動をうけて、TMT計画は一時先送りとなった。先住民たちは、先送りではなく中止を求めてこれからも座り込みを続けると主張している。

ハワイの先住民の神話によれば、マウナ ケア山は神々の住む非常に神聖な山である。人々がマウナケアを愛し、敬ってきた経緯もわかっているし、心情も理解している。

ハワイ島へ天体観測に行く計画を立てたことがある。ハワイ島には星空観測のツアーもある。それに参加して「すばる」にも寄ってくるつもりだったが、火山の噴火でやめたことがある。行くとなると、地質から歴史から、何でもかんでもよく調べる。ハワイ諸島は火山島である。マグマの吹き出し口なのだ。今も新しい島が生まれている。余談だが、何万年後にはハワイ島は日本列島に衝突するといわれている。地球は生きている。私は科学は大好きだが、科学万能主義者ではない。その生きている自然を敬い、その脅威を恐れおののくことは大事だと思っている。

ただビッグバン直後の宇宙の生成にはもっと興味がある。天の川銀河も太陽系もなかった138億年前、まだ神も存在していなかった時代、いやビッグバンそのものが神の思し召しだと言われたらなんとも言えないが、その生成が手の届きそうなころまで進んでいる。宇宙の神秘、これが解き明かされるのはたのしい。

予測としてアンドロメダ銀河とわれらの天の川銀河が衝突、合併してしまうとは言われている。いずれ地上の生命は絶滅してしまうのだろうが、その前に太陽系を出てほかの宇宙に移住する、SFみたいな計画も、もう出ている。

宇宙の生成は知りたい。聖地を守りながら科学の発展を進める英知はないものか。

 

 

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