終戦とは言わない。愚かな戦争をして無条件降伏で、負けた日なんだ。それはともかく戦没者の慰霊に合掌
台風10号は瀬戸内をゆっくり進んでいるのだが、その影響でこちらも天候不順。降ったりやんだり、しかも降れば、土砂降り、その都度窓を開けたり閉めたり。窓を閉めておくと暑いし、開けておけば雨が吹き込む。やむなくまめに動いている。相変わらず古屋のもり、吸水シートを天井に貼っておいたのだが、水量が多かったらしく、天井からシートが落っこちてきた。仕方がない、また張りなおした。
今日はデイサービスの日。いつものようにせっかちなpapasan、まだ早いというのに外に出ていく。幸い雨は降ってはいないが、いつ降ってもいいように帽子だけはかぶっていく。通りをお迎えの車が下りてくるのが見えた。横に大きなはとの絵がついているからすぐわかる。「あの車ね、24時間テレビでもらったものみたいよ」
東南アジアのどこだったかな、で24時間テレビの寄付金で寄贈されたバスを見たことはあるけど、こんな身近にも来ているんだ。24時間テレビの説明をpapasanにしている。はじめのころはシャプラニールなんかが取り上げられていたから見ていたんだけど、がきっちょたちが好きじゃないから見なくなっちゃっていた。
帰ってきたのでそのまま買い物に連れて行った。「今日は何をしたの?」と聞くと歌を歌ったという。「何の歌?」「カラスなぜなくの」「あ~七つの子ね、野口雨情の歌詞だったと思うよ。誰かとしゃべった?」どうもまだのようだ。みんな年上だという。そうか、会話はまだ無理かな?この時期はあちこちで戦中戦後の話がたくさん取り上げられている。胸に迫るもののの方が多い。そんな話をみんなしてやっている。ちゃんと通じるし、歴史的認識もある。
男の子だったからゼロ戦と紫電改の話も分かる。私は双発の戦闘機はみんなゼロ戦くらいしか認識がなかったが、知覧で「ゼロ戦」と言ったら「紫電改」だと先輩たちが教えてくれた。そんな思い出話をしてもちゃんと通じている。こういう点では決してボケてはいないんだが。
夕食の時「七つの子」を歌いながら、「私は野鳥愛好家だから、この詩、引っかかるんだよ。カラスは多くてもひなは4羽程度、7羽は育てない。それとね、山の古巣へ行てみてごらん、の古巣。カラスは古巣は使わない。まぁ童謡だから、いい加減でもいいことはいいんだけどね」と言って笑った。でも、このおばさん、この歌を調べて見た。私がひっかるより早く、発表された時点で、この2点は問題になったようだ。7羽は育てないという動物学者、それに反論して、日本の古からの言い方では7つは歳を表しているんだと金田一京助さん。それに対して、カラスは7歳まで生きない、生きたとしても7歳をヒナとは言えない、と等々、かなり姦しかったらしい。当の雨情さんは、「楽しんで歌って下されば、どうでもよろしゅうございます」と言っていたそうだ。そういえば、雨情さん、「波浮の港」もあったなぁ。雨情さんじゃないけど「月の砂漠」の「おぼろにかすむ月の夜・・」に「砂漠におぼろ月夜はありません」というコメントもついていたなぁ。メルヘンの世界だけど、シルクロードで、荒野に落ちる夕日をその気で眺めていた。