よもぎをたくさん頂いた。去年頂いた時、来年はもっとたくさん摘んできて、とお願いしておいたので、約束通り、去年の倍以上のよもぎを摘んできてくれた。さっそく洗って、大鍋を取り出し、たっぷりの湯を沸かし、重曹を少し加えて、湯がいた。それを洗い、冷たい水に入れて、さらした。この作業中、台所はよもぎの香りでいっぱいになった。春の香り、季節の香り。
さて、これをペースト状にしようとして、はたと思い出した。フードプロセッサーが壊れて、新調していなかったことを。ブレンダーや、小さなフードプロセッサーはあるにはあるが、大量なよもぎを処理するにはちょっと。仕方がないのでミキサーに水を足してかけた。これだって、すぐ回転しなくなってしまうので、少量ずつ処理したのだが。それを濾し網に入れ、水分を取った。時間がかかったが、出来た。それを容器に入れ、冷蔵庫で保存。小分けして冷凍もしよう。このペーストで、糸切り団子とシフォンを作ってみよう。
で、小豆を火にかけた。渋切りをして、後は煮崩れてもいいのだからとストーブに乗せた。今回は濾し餡でなくつぶし餡で行こう。
柔らかく茹でた小豆の汁を捨て、砂糖を入れて中火で煮詰めた。仕上げに塩。濾し餡よりはるかにラク。
次はだんご。だんご粉を水で練って、25分ほど蒸かした。それをボールに入れ、すりこぎの代わりに太い麺棒でついたが、これはきつかった。つくと言う動作を日頃していないのか、力が入らないのだ。いや、力がなくなっているのだろう、やだね、これではよもぎもちも作れなくなる。よもぎペーストを練り込む。なんないことのようだが、なかなか大変。パンの要領で叩きつけている。しかし春らしいいい色だ。つぶし餡はあんまり好きではないのだが、春の一品、よもぎの糸切り団子が出来あがった。きなこもあったんだ。
よもぎペーストをたっぷり入れて、シフォンも焼いている。ペーストは機械で出来る。シフォンも力は要らない。こっちはまだまだできそうだ。だんだん出来ないことが多くなるね、残念だけど。
明日葉もいただいた。美味しい。私にはこれも初物だ。
外はアンズの花が満開。そういえば、ツバメは帰って来たんだろうか。
シフォンをもらいに来るイソヒヨドリが囀り始め、そのきれいな声でシフォンをねだる。カラスたちが小枝を集めている。