なぎのあとさき

日記です。

ダリアちゃん

2007年12月04日 | 日々のこと

先月は緩やかだったのに、
今月の鐘前はもうハカイダーだった。
前の家から貼っていた太陽系の惑星ポスターをべリリッとはがしたり、
どうも気に入らない蛍光灯をガコッと外したり。

変な時間にいきなり眠くなって寝てしまい、
朝5時まで眠れずに、
イライラとバッドの間をいったりきたり。

週末はCと伊勢丹、紀伊国屋に行ったり、
エム子ちゃんとフタコぶらぶらしたりしたけど、
何してても気乗りしないし、
ダーには暴言はきまくるし。
まぁ、塩鍋とか近所で中華ランチとか、
食だけは充実してたけど。

今朝、食器を洗っててうっかりビールのグラスを割り、
あーもうダメ、生きるのしんどい、
と思ったすぐ後、やっと鐘が鳴る。
これでもう大丈夫。今月つらかったのは寒さのせい。

そんなこんなでしんどいこの数日、
私をひとえにはげましてくれたのは、
ダーが会社から持ってきた真っ赤なダリア。
会社を辞める人が花束をもらって、
でもその人の家に花瓶がないとかで、
ダーが代わりに持ち帰った。
こんなに立派な花束は、去年仕事やめる時もらって以来。
その場に女子もいたそうなのに、
素敵な花束が行き場を失うなんて、
ダーの職場って一体。

花瓶と空き瓶を総動員して活ける。
ダリアの花は、うちで育てたり、自分で買ったりしたことはないけれど、
見かけると立ち止まって見入ってしまうお花。

吸い込まれそうな美しさ、はまりこんで眺める。
花びらは薄からず、厚からず、
うっすらと細かいすじが濃淡をつくっている。
豊かな花姿、やっぱりビーに似てる。

日の光のもとで見ても壮絶に美しいダリア、
夜電気の下で見ると、また別の美しさが。
紅い光る粉のような粒子が、花びらの上できらきらしている。
これだけ大きく存在感がありながらも、
まわりのグラリオサ、オレンジのミニバラと、
仲良く引き立てあっている。

鐘前のストレスを、ずいぶん吸ってくれた。
それでも嫌な顔ひとつせず、
美のオーラを分けてくれた。
優しくて、寛容で、本物の美しさ。

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