なぎのあとさき

日記です。

ブロンド少女は過激に美しく

2010年11月04日 | 映画の話(ネタばれ)

主人公のマカリオはちょっとベッカム似で、
シュッとしてるんだけど、
中学イケテナイ芸人系の
運のない雰囲気の人。
でも、誠実に生きている。
そんな彼の、恋の話。

ドビュッシーの、アラベスク(?)
のハープの演奏や、
サロンの豪華な調度品、
壁にかかってる絵。
朗読されるポルトガルの詩も、
素晴らしかった。
格調高い美を散りばめつつも、
重い雰囲気はない。
開けっ放しの窓や、
風に揺れるカーテン、
鏡にうつる少女、
マカリオの恋ごころは、
ロメールにも似た軽やかさ。

それでいて、
人間のだめなところも描かれて、
おかしみを誘う。

ラストの、巨匠独特の、
キレの良すぎる展開に、
一瞬置いてかれそうに。
でも、汽車は走り続ける。

まさに、
コクがあってキレもある、
オリヴェイラの格を
見せつけてくれる作品。
面白かった。

オリヴェイラは撮影中に100歳のバースデイを迎えたそう。

ゴダールの「Charlotte et son Jules」のおまけ付き。
ずっと前に見て、今もしっかり印象に残っている名短編。
ベルモンドがカワイイ!

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日比谷シャンテにて。
ダーはユニクロでウルトラライトダウンほか、
いろいろゲット。
私はニットを一枚。
はしごでラーメン。

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