好きすぎて切ないくらいの8月が来て、
しかももう半分過ぎてしまったなんて。
今年は猛暑のフレコミがすごかった割に、
暑さそうでもなかったな。
夕方雨が降って涼しい風の吹く日が多かったし、
日中も前に進めないほどの暑さの日はなくて
正午前後に外を歩いていてもだいたい
「気持ちいい~」程度の暑さで、
日傘も全然使わなかった。
なんて思い返したり、
きのう多摩川の花火も済んでしまって
ますます切なく、寂しくなるけど、
今年も夏には十月、いや年末まで粘ってほしい。
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海には3時過ぎに行って、
のべ3時間くらい泳ぎっぱなしで、
しまいには手の感覚がなくなるまで
冷え切って上がる。
この夏は、
サーファーが「波が無い」と嘆いてるらしく、
いつ行っても凪で、岩周りは潮が澄んでいて
私たちにはありがたい。
お魚たちとは少しずつ、
仲良くなってる感じがする。
六月に私たちを海に引きいれた群に
水中で出くわして、その子たちはボラだった。
人を怖がらず、目の前をかすめていく。
初めてソラスズメダイにも会った。
なんてきれいなブルーなの。
ほかにもオレンジちび魚の大群、
ひらひらぴらぴら泳ぐかわいいエンゼルフィッシュ、
カワハギ、シマダイ、カサゴに
名前の分からない数々の魚たち。
それに、大きくて目元に傷のある、
ヌシのようなチヌ。
私とCは魚に夢中になってすぐはぐれるけど、
だいたい同じ魚に会っている。
岩の上で会ったおっちゃんは、
隣りの海岸でヒョウモンダコに出くわしたそうで、
「たまにはテレビも見とくもんだねえ」と言ってた。
「じゃあ、ナントカさん、いったん岸に戻りますね、
煙草吸いに」と、おっちゃん。
先週は、初めてイカの群に会った。
青い水の中で、オレンジ、紫、黄色とか、
何色ともいえない模様の入った透き通った体が美しい。
それに、動きが揃ってるのも美しくて、不思議。
イカは大きい目で、こっちを見つめてきて、
その後私の泳ぐペースに合わせて岩の周りを一周しながら、
群から分岐したり、合流したりした。
ゴーグルが曇っていったん水から顔を出して
ゴーグルを拭いてまた戻ると待っていてくれた。
イカの群を最初に見つけたのはCで、
イカの方は私とCの区別がついてないんじゃないだろうか。
夕暮れ時、太陽が真っ赤になる頃、
浜辺からしつこく白く光る水面を見てたら
群が来てるのが分かったので、
水に入ってそーっと近づいたら銀色の小魚の大群に囲まれた。
それもまた絶景だった。
味をしめた私とCは、
「夕まづめの群狙おう」と、会話が漁師に。
自然界の動物の、動きが揃うのは、
なんとも不思議で美しい。
猫もたまにみんなで同じポーズをしてることがあって、
美しい。
小津の映画もそう。
それにひきかえ陸では、
日に焼けた「夏のオレ」が、
オレしか見えてない姿があほらしい。
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■ 映画
「風立ちぬ」
やりきった感!駿の生き様見せて頂いた。
あの人、セテブムリーニ?
おすぎじゃないけど、あんな女、いるかしら?
「リアル」
堀部の「おめでとう!」がうちの流行語に。
前半のホラー演出が面白くて、
特にフィロソフィカルゾンビさいこう。