なぎのあとさき

日記です。

真夏の終わりらへん

2013年08月22日 | 日々のこと

今年は蜩が絶好調で、
七月の初めから今までずーっと鳴いてる。
ひとりひとり音階もテンポも違うので、
輪唱になるとすごい。美しい。
今はミンミン、ツクツクも出そろった蝉時雨。
アブラの声が響いてると、
どこまでが自分の体か分からなくなる。

三の鳥居を入ったところの気が濃くて、
それ以上進めない。
虫に追い払われる。

同じ岩の上にいつもいるカモメ。
美人で、気持ちのいい場所でゆっくりくつろいで、
ときどき毛づくろいをしてるので、
女の子だナ、と思った。

先週末、急に星が見えだした。
ペルセウスの日は河原に行っても
ろくに見えなかったのに。
夕暮れの西の空に金星。ビッカビカ。
月も明るくなって、仲秋の予感。
でも今や、仲秋の名月も晩夏の一環。
虫の声も晩夏の一環。

白鳥、鷲、蠍がはっきりしてきた。

葛が元気。
まだ富士山は見えない。
晩夏というにはまだ早い、真夏の終盤。

お盆過ぎたら急に、海から人が減った。
みんなマジメか。

夕暮れ時、泣きながら
「海に行くー」と水に入っていく子供。
「動いちゃダメ!」と、浮き輪に乗って偉そうなお姉ちゃん。

ビーサンが流されてるのに気づかない、夏のオレ。
「流されてるよー」と離れたところから身振りで知らせても、
(あのおネエちゃん達も、オレのこと見てるし!)と全然気づかない。
面白いから水槽で飼いたい、夏のオレ。
時々日に当てとけばいい。

50年来その海に来てる、という70がらみの兄弟と話してたら、
考えてることが私たちとだいぶカブっていた。
クラゲのかわし方、海に入ると体の調子が全然違う、
夏の由比ヶ浜、逗子うざい、など。

夕暮れ時に一人で泳ぐマダムとも顔見知りに。

今年は去年よりぐっと、葉山の海とお近づきになれた。

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