ビー、こっち向いて
ちらなーい
白い紐が最近のビーのお気に入りで
追いかけて遊ぶ。
ジャンプは子猫の頃から変わらない
両前足開きジャンプで、
そんなとこにかわいさの絶対王者たる
ゆえんがあるので、
なんとかカメラにおさめようと
右手に紐、左手でカメラを構えると
遊ぶのをやめて、プイッと顔をそらす。
写真撮るのを諦めてカメラを置くとすぐに
紐に集中して遊び出す。
ビーは流しから、少し離れた
冷蔵庫の上へのジャンプもひらり。
身体能力は若々しいけど、
体型は少しずつ変わる。
お尻周りの肉が落ちて下半身が細くなった。
パンパンで骨がどこにあるかわからなかった頃の
ビーもかわいかったけど、
今の肉が少したるんだビーの動きには、
これまでの13年間のビーが残っていて、
今は今でますますかわいい。何層にもかわいい。
庭に来るヤマバトは、
雪の日も雨の日も来て
しばらく物干しの上にうずくまっている。
よっぽど居心地がいいみたい。
ビーをだっこして近くまで行っても、
30㎝くらいの距離まで行かないと
逃げない。ふてぶてしい。
ハトも3匹の誰にも似てない。
また寒くなって、雨が降ったり止んだり。
太陽がどこにあるか分からない日も、
海に行って水にる。
別に「入ろう」とか思わなくても
自然とブーツを脱いで入っている。
入る前は爪先が冷えていて、
入った後は足先が何かに包まれてる感じ。
お寺もミスティで、冬の寒さとは違って
過ごしやすい。
「月光/暮坂」
一つの文の中でも
どこにいるのか分からなくなる。
といってもこの短編集は
わりと読みやすい話が多かった。
そばきりの後の漱石、広がる。
「夜の果ての旅」(下)
戦争のくだりは上巻の最初だけだったけど、
全編を覆っているんだろう。
下巻で、病院の助手に落ち着いてからも、
パリの遊園地にいても常に悲惨。
バリトン、ロバンソン、パラピーヌの
キャラがたってる。
「ゴドーを待ちながら」
あるのは今だけ。いい感じ。
「砂の本」
初ボルヘス。
入れる話は面白い。
「流れよわが涙、と警官は言った」
ウサギがかわいい。
ディック大好き。
電車で、
一心不乱にタブレットに見入ってる人を見て、
電気羊の「共感ボックス」を思い出した。
ディックの未来のどんより感が、
その辺に漂ってる。